お世話になっております。法学部4年の細谷です。
先日は全日本学生優勝大会への応援、誠にありがとうございました。
私自身の結果としては引き分け、4年生として取らなければいけない立場だったと重く受け止めております。
この敗戦をチームの危機と真に受け止め、早慶戦に向けて稽古に励んでいきます。
敗戦後、試合を観戦していました。特に私は「老野」選手にフォーカスして試合観戦をしていました。
高校時代にはインターハイ2位、会場で見ていましたが、81kgのカテゴリで80キロも無いのではないかという体格で2位という結果を残していました。3回戦辺りで選手権2位の選手(豪快な技が魅力的な選手)と当たり、順当にこの選手が勝つだろうと思っていました。しかし、先述の通り勝利、当時の私は不思議で仕方ありませんでした。
しかし、昨年の全日本学生、選抜体重別、本日の試合を見て彼の凄さを改めて知りました。
彼の柔道を表すとすると、
「組手から技から寝技まで全てが繋がっている柔道」と言えます。連動させて柔道を考えろとは言いますが、これ程に体現できている選手はいないと感じます。
そして、「危ない所で柔道をしない」という特徴もあります。現代日本人は海外と比較してフィジカルで劣っている為、技術力で勝負しなければなりません。日本人が海外に対応する為には組手でさばき、足技で繋ぎ、隙を見て大技に繋げるのがベストだと考えます。彼の柔道は一切接近する事無く、淡々と自身の間合いで柔道をしている為、イチかバチかの柔道ではなく、常に安定した柔道であると言えます。
この次元に至るまで、どれだけ柔道を日々考え、課題をクリアしたのか私には推し量る事が出来ません。しかし、彼の柔道を見ればわかると思いますが、組手一つとって持ち方、置く位置まで全て技のフィニッシュまで想定した計算されつくしたものである事が分かると思います。是非部員全員が見て欲しいと思います。
慶應義塾體育會柔道部員が持つ「頭」を柔道に転用させて同じ練習でも3倍、4倍の成長度を図り、早慶戦優勝しましょう!
おわり