失礼致します。甚だ僭越ながら自己紹介させていただきます。私本年度慶應義塾體育會柔道部並びに慶應義塾大学法学部法律学科1年生の成宮陸雄と申します。以後よろしくお願い致します。

自己紹介と言うことで、私の経歴について少しお話しさせていただきます。私は小学校から慶應義塾幼稚舎の出身で、そのまま慶應義塾中等部に入学。慶應義塾高等学校を経て、今に至ります。幼稚舎出身であることを明かすと「生粋の慶應ボーイだね」とか言っていただいたりするのですが、初対面で幼稚舎出身と気づいていただいたことは、今まで一度もありません。先日、先輩とご飯を食べに行った際には、定食屋の主人の方に「そんな顔には見えない」と言われてしまいました。顔が原因なのかどうかは分かりませんが、周りの人がイメージしている幼稚舎生と私は大分違うようです。私は小学生の頃は、地域のクラブチームに入り野球をしていました。小学5年生のとき、同じチームの柔道をしていた友人に誘われ、一緒に道場に通い始めました。そこから野球に重点を置いてはいましたが、柔道の稽古を続けていきました。中等部では野球部に入り、3年生になり野球部を7月頃に引退すると、柔道部に入部し本格的に柔道の稽古を始めました。そして三田の道場での寒稽古で初めて出会ったのが、慶應高校柔道部の先輩方と鏑木先生でした。1月の早朝とはいえ熱気がこもった綱町道場は本当に暑かったのですが、先輩方は水を一滴も飲まず、鏑木先生の一声で全力ダッシュで集合。今まで受験勉強などもせず、ぬるま湯に浸かって生きてきた私は非常に刺激を受けました。同じ幼稚舎、中等部から塾高に進学した江波戸先輩にも「人として強くなれる場所だ」と勧められ、塾高に入学した私は柔道部の門を叩きました。入部してみると聞きしにも勝る地獄。授業前の朝練に始まり、授業後の稽古の後は動けませんでした。爪が割れ、耳が変形し身体中が痛かったのですが、何よりも週7日休みなしの稽古というのが、心身共に本当にこたえました。しかし、頼れる先輩方や同級生にも支えられ、鏑木先生の熱いご指導のおかげで、柔道の技術も少しずつ上達し、体も大きくなっていきました。試合では特筆するような結果を残すことはできませんでしたが、基本的なことを徹底する努力の大切さ、礼儀など、人としてひとまわり大きくなることができた3年間だったと思います。

大学に入学し、私は今六徳舎で先輩方や同級生の櫻井、松永と共に生活しています。これから同じ釜の飯を食う者として、柔道に勉強、私生活も含め先輩方や同級生と頑張っていこうと思います。

稚拙な文章で申し訳ありませんが、大学での4年間で、人として更に成長し、チームに貢献できるよう、精進致します。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。