最後の部員日誌となりました。4年の城田です。
「なぜ医学部なのに全学の体育会に入ったのか」
練習は週6日朝練あり。一方で医学部の柔道部は週2で適度。医学部で勉強忙しいし、そもそも医学部には医学部だけの柔道部もある。就活もないから体育会の恩恵を受けるわけでもない。大学時代の遊べる時間を犠牲にしなくても
慶應義塾体育会柔道部に入ってからいろいろな人にこの質問はよくされました。
高校時代私は麻布高校で柔道をしていました。進学校で柔道強豪校でもなく、練習は1回2時間週4回。柔道にかけているといった生活ではありませんでした。でも、高校最後の試合が終わった時、自分はもっとできたのではないか?そう思ったのです。
なんだかんだ小学生の時から長い間柔道をやってきました。しかし、そこまで柔道漬けの生活はしたことがありませんでした。もっと柔道をしたら自分はどのくらい柔道が強くなるのか知りたかったし、強くなりたかった。原動力は結局のところ柔道が好きという気持ちだったのかもしれません。
その思いを持ったまま大学に入学し、大学では高校以上に勉強も柔道も頑張ろう!という4月病の後押しもあってか慶應義塾体育会柔道部へ入部しました。
でも、やはり体育会。練習は高校の比でなくハード。また、医学部は想像していたよりも勉強しなければならず、両立の厳しさから辞めたくなる時もありました。
しかし、勉強が大変だからといろいろと考慮してくださり、その時々の幹部の先輩方をはじめとする部員の理解のおかげで何とかここまで続けることができました。授業などで休みがちでありながら受け入れてくれた慶應義塾体育会柔道部の懐の深さがあったからこそ続けてこれたのだと思います。感謝の念しかありません。
4年間振り返ってみてこの部で出来たことを考えてみると、柔道は自分なりに頑張り入学当初に比べたら強くはなったものの周りはもっと強くなり、結局目標であった早慶戦には出られず、その他部のために何かできたかというとそういうわけでもない。でも、4年間部を続けて本当に良かったと思っています。ただ柔道をしたくて入った柔道部でしたが、尊敬できる先輩方、こんな自分でも慕ってくれた後輩、そして何より信頼できる同期ができ、普通の医学部の学生というだけではなかなかできないような経験もさせていただきました。柔道以外の面で得たことの方が多く、本当にかけがえのない時間でした。
さて早慶戦まで残り1週間少しとなりました。同時に引退までも1週間ちょっと。我々4年生は入部してから早慶戦はあと少しという所で苦汁を飲まされてきました。今年こそは何としても勝ってほしい。自分は選手ではありませんが、選手に思いを託し残り少ない日数早慶戦に向け頑張っていこうと思います。
泣いても笑ってもこれが最後。でも最後はやはり笑って終わりたいですね。