こんばんは。主務の望月です。
来る早慶戦まであと4日。
今年も開催に向けて無事準備を進められていること、本当に嬉しく思います。ひとえに多くの方の協力のお陰です。
柔道部での生活は、どの瞬間を切り取っても、重くも、最高の青春でした。
そして、どこまでも未熟で至らない私を受け入れてくれた部員達には、心から感謝しています。
最後の日誌なので、この場をお借りして、感謝の気持ちを綴りたいと思います。
まず、柔道部に出会うきっかけをくれた人たち
西高の同級生。アメフト部のマネージャーの彼女は、当時、人からの評価ばかり気にして自分を見失った私に、「普通」から外れる勇気をくれた。
高校時代通っていた塾の先輩。早稲田のレスリング部の女子トレーナー。元々とてもおしとやかな先輩が、卒部する頃には凛々しさ増して、益々かっこよかった。
体育会スタッフをやってみようと思った一番最初のきっかけは、「人を支えたい」などという高尚な理由ではなく、尊敬する2人を単純に真似することで、どこまでも薄っぺらい自分を変えたいという想いからでした。
最初はただの真似っこから始まったマネージャー生活が、こんなにも充実するとは思わなかった。ありがとうございます。
次に、マネージャー
皆がしっかりしていたから、プレッシャーがかかる場面でも、頼りにして、肩の力を抜くことができました。
一番付き合いが長い後輩、実は肝が座ってる彩ちゃん。ユニークで真面目な文乃ちゃん。共感力の実里留ちゃん。体育会系の哲学者、花ちゃん。
他愛もない話やふかーい話をするのが楽しくて、幸せでした。みんなとマネージャーをできてよかった。本当にありがとう。
監督
笹野監督、奈津子さん、チームを引っ張って下さって本当にありがとうございました。部運営のプロでした。1人では堪えられない場面でも、心の支えになっていました。
家族
家のこともすっぽかして柔道部に熱中できたのは偏に両親のお陰です。年を重ねれば重ねるほど、親の偉大さに気付かされます。
お父さんは、私が、少しでも部活について弱音を吐くと、「でも好きでやってるんだろ?」と正論を返しつつも、試合や遠征の時は「どうだった?」とさり気なく気にかけてくれます。お母さんは、受験でも、柔道部でも、就職活動でも、不器用な一人娘を信じて、グッと堪えて応援してくれてありがとうございます。
おじいちゃんの「親孝行とは親が元気なうちに結果を出すことだ」という言葉は胸に刺さりました。私は試合は出ないものの、早慶戦という一つの集大成が、僅かながらの恩返しになればと思っています。
応援してくださる柔友会理事の先輩方、月一回の理事会は、肩の力を抜いて、エネルギーをチャージしていただく場でもありました。
まめにLINEしたり、応援のメッセージをくださった先輩方。多くの方のお陰でここまで来ることができました。
柔道部生活に悔いがないと言えば嘘になります。
もっと早くから、素直に、謙虚に、みんなと向き合おうとすればよかった。「最低限」をクリアするのに精一杯で、余裕がなく、ただ私のやり方を押し付けてしまいました。
先月末、港区民大会に出場する大誠、楓、陸斗の応援に、私的に行きました。みんなが優勝して、喜ぶ姿を見て、私も本当に嬉しかった。帰り道は4人で笑顔が絶えませんでした。
特に主務になってからは、「主務としてどうあるべきか」などお堅いことばかり考えていましたが、みんなと対話するのに形式など必要なくて、チャンスは、気付かないだけで、たくさん転がっていたのでしょう。
色々なことに気付くのが遅すぎた。もっと時間が欲しかった。
ふとした時に「こうしていれば」が頭をよぎります。
後輩たち
競技者でもないのに偉そうに口を聞く私に耳を傾けてくれて、慕ってくれて本当にありがとう。
初心者で入部して一緒に初段の昇段試験を受けに行ったのに今年は早慶戦先鋒という大役を請け負っている島田や、1人で女子柔道部を背負う覚悟を決めたひろのちゃんなど、書き始めたらキリがありませんが、本当に尊敬しています。
ここで過ごせる時間が残っているみんなには、それだけ可能性があります。今年の代ができなかったことは、後輩たちに託します。ぜひ、挑戦し続けてほしいです。
そして最後に、大好きな同期たち
どこまでも気が利かず、迷惑ばかりですみませんでした。それでも認めて仲間に入れてくれて、本当にありがとう。練習中は、同期の乱取りを見るのが一番好きです。柔道以外では優しすぎる位に優しい須永。筋の通ってる髙。素直で周りに人が集まる平山。ストイックでノリいい細谷。そしてプレッシャーに耐えながら、いつも組織を一番に考えて、部を引っ張ってくれた都倉。
個が強かったけど、全体としてはまとまりがあったと思います。みんな大人になったね。
慶應義塾體育會柔道部で過ごした4年間は、社会人になる前の最後のプレゼントでした。
キツい稽古に励む選手たちはとても眩しかったです。本気でスポーツをやっている人にしか見れない景色を、お裾分けをしてもらった。
一生の宝物です。
週が明ければ、杉村前主将と小野前主務から引き継いだバトンは、藤井と野上に渡ります。
残す私の役目は、team都倉が畳の上で魅せてくれると信じて、早慶戦の準備を進めるのみ。
選手の皆さんも、早慶戦宜しく頼みます。
あと少し、最後までお付き合いいただけますよう、宜しくお願いいたします!
4年間の部員日誌、おわり。