こんにちは、4年の高です。

浅い影がぼんやりとする程暑い日常がやってまいりました。外はもはや天然サウナ、夏風に揉まれて汗を流しつつコンビニの冷気で整います。とにかくこの暑さをどうにかしたいと毎年考えてはみますがなかなかいい案は思いつかないもので、今年こそは一つ革命を起こそうと奮起しております。くれぐれも暑さにはお気を付けください。

それはそうと誰が興味あるのでしょうか、芸能人の不倫ニュース。不倫相手の家族や関係者に謝るならまだしも会見を通して世間にまで謝る必要あるでしょうか。何も謝られるようなことをされた覚えがありません。ですがキャンドル氏が会見において、記者を壇上に上げて質問させた手法には一本取られました。匿名希望の傍観者をリング上に立たせることでわからせるんですね、まいった。

 

さて、今回は「こだわり」について少し書かせていただこうと思います。
就職活動を通じて「こだわりが強いね」と言われる場面が多かったのですが自分自身ではピンと来ていません。むしろ體育會柔道部には僕なんかよりもこだわりが強い人がたくさんいるように感じます。そもそもこだわりって何でしょうか。調べてみると以下のように定義されていました。

―こだわるー
①ちょっとしたことを必要以上に気にする。気持ちがとらわれる。
②物事に妥協せず、とことん追求する。
(goo辞書)

僕の中でのこだわりの定義は「プロ意識」だと思っています。どうしても譲れないところは人それぞれなので他人の目を気にする必要は全くなくて、妥協するくらいなら理解される必要もありません。そういう意味ではやはり柔道部には柔道家としての「プロ意識」を持つ仲間がたくさんいて、特に同期の都倉には常々意識レベルの高さの違いを実感させられており、とても尊敬しています。

 

そのプロ意識がどのレベルまで求められているのか、これはなかなかの難題です。

「こだわることにこだわりすぎない」/おじさんぬ(暗殺教室)

僕の大好きな漫画のとあるキャラがぼそっと発したセリフですが、どうにも忘れられずずっと心に残っています。プロとして仕事をするのであれば時にはこだわりに妥協することも重要である、という脈絡で使われたこのセリフはこだわり=プライドではないことを我々に教えてくれます。柔道に例えるのであれば絶対に内股で相手を投げる、というこだわり以前に何よりもまずは「勝つ」ことが重要であるということです。ミホークがゾロ相手に短剣を使ったのはプライドではなくプロ意識ですね、そっちの方がかっこいいですから。世界一の剣豪にも子供らしさがあってよかった。

しかし先日、朝飛師範からいただいたお話がさらに私を惑わします。井上康生先生は一度内股を空かされた相手に対し、何としてでも内股で投げるというこだわりを貫き、見事リベンジを果たして得意技にさらに磨きをかけた、というお話です。これが個人戦ならプライドの段階で済む可能性もありますが、団体戦での話なので責任も伴う「プロ意識」であると言えます。やはり頂点にたどり着くにはこだわることは必須なのでしょうか。

恐ろしいのは、こだわりが強すぎるがゆえに外部から拒絶され、そのこだわりが上手に働かないケースです。どれだけ組織や相手のことを考えて努力したとしても、周りに受け入れられずその努力が作用しなければ結果的に意味を成しません。正しさがすべてではない、と言われるのはこのことだと思います。もちろんそのプロセスは評価されるべきですが、やはり結果が出ないことには自身としてもプロ意識がある以上納得できないでしょう。

皆さまはこれだけは絶対に譲れない、というこだわりはありますでしょうか。僕は「自分の気持ちと正直に向き合う」ということにこだわっています。つまらない答えですね。好きなものは好きだし嫌いなものは嫌い、やりたいことはやってやりたくないことはやらない、言いたいことは言って言いたくないことは言わない。そこだけは絶対にぶらさないようにしています。なぜなら自分に嘘をついたらそれは自分ではなくなってしまうから、人としてのプロ意識です。死ぬほどきつい練習をしていると「帰りたい」と頭では思うこともありますが、それでも帰らないのは本心的にはやっぱり頑張りたい気持ちがあるからです。本当に心から帰りたいのであれば他人の眼なんか気にせずに帰ります。少し例えが悪かった気もしますが基本的にできないことなんてないはずです。

望んだ結果が出なくて悔しいのも事実、その結果を受け止めて新たに頑張っていきたいのも事実。そこに無駄なプライドは必要ないでしょう。

 

「がむしゃらに頑張れる子供」と、「こだわることに恥じらいを感じる大人」。
大人強いのはいいことでしょうか。

頑張っている人がかっこ悪いわけないじゃないですか。
ピーターパン症候群は「いつまでも子供のままで成長が止まっている状態」のことを指しますが、ネバーランドの住人はもともと大人だったのではないでしょうか。挫折という崖から落ち、着いたのがきっとネバーランドです。子供が大人に成長するだけではなくて、逆のパターンもあるんだなと思います。

 

「何かを頑張って目立てば攻撃の材料にされるだけ、それが子供の王国の腐り切ったルールだ。」

/比企谷八幡(やはり俺の青春ラブコメは間違っている)

 

就職活動で多方から言われた「こだわりの強さ」はいわゆる「らしさ」のことだと思います。周りの学生と異なる考え方や行動を持っていることがこだわりであるのならそれはいいことかもしれませんが、同時に就職活動は自分が何者でもないことを証明してくれました。いつまでもピーターパンのままでいるわけにはいきません。何のプロでもありませんが、ある程度のプロ意識をもってひたむきに精進してまいりたいと思います。

 

それでは最後に回顧録です。今回は短めにします。
~回顧録「スペシャル」~

深夜って夏でもそこそこ涼しいですよね。夜と昼の明るさをチェンジして、夜活動するようにしたら少しは暑さを凌げるのでは??

MUSIC→MAGIC

 

おわり。