こんばんは、総合政策学部3年の澤田康太です。

先日『岸辺露伴ルーブルへ行く』を観に行かせていただいたので、僕の感想をこの場で述べさせていただきます。

正直、僕は漫画を無理に実写映画にすることを良いとは思っていません。世界観や中途半端な表現では原作を傷をつけることにもなります。

その際たる例は『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』です。スタンドを表現する技術は素晴らしかったですが、その他が終わっています。あれは荒木飛呂彦先生の世界を表現できていません。原作を無理やり実写映画の枠に捩じ込んだだけです。

すこし不安な想いで劇場に向かいましたが、入場者特典の書き下ろしイラストをもらえた時点で内容がダメでも勝ちかなと自分に言い聞かせていましたが、その必要はありませんでした。

結論から言うと最高でした。どれくらい最高だったかというと思わずパンフレットを買ってしまうほど最高でした。

あくまで僕の個人の感想ですが、実写映画のあるべきものを完璧に描けていた思います。シンプルに原作のコマや内容を無理やり現実に書き起こすのではなく、作品の世界観を汲み取って、今2023年に岸辺露伴が存在する世界を完璧に描けていました。原作とは少し違う表現や内容になっていましたがそれがいいんです。

ジョジョの醍醐味であるスタンドを一切描かないことが、逆にリアリティを強めており、岸辺露伴を追っているドキュメンタリーのように観れ、めちゃめちゃ入り込めました。

実写映画である必要性を強く感じた部分は音です。アニメ画には少し不釣り合いな日常の音。

荒木先生の世界観を再現するこの世界の音。

それらとホラーチックなカットがこの映画を良くした要因だと考えます。

ジョジョを一切知らないという方も先の読めないストーリーと妖艶で不思議ですこしらホラーチックな荒木飛呂彦先生の世界を楽しめるはずです。

ご精読ありがとうございました。