こんにちは。成宮陸雄です。澤田が部員日誌に今公開されているインド映画『RRR』について書いていましたが、私も彼にこの映画を猛烈に勧められ、先日観てまいりました。これほど期待させておいて面白くなかったらどうしてやろうかと思っていたのですが、「怒涛」という表現がこれほど適切な映画はないであろうというような、インド人たちの放つ凄まじい熱量に3時間に渡り圧倒され続け、結局私も大満足で映画館を後にしたのでした。映画の詳細は彼の部員日誌に書かれているので省略させていただきますが、『RRR』私からも強くお勧めさせていただきます。

さて、私の部員日誌ももうすぐ3年目に突入しようとしているわけですが、ここに来て日誌の順番が回ってくるのがやや億劫になってきました。1年生の頃は日誌を書くのは1ヶ月半に1度というペースだったのですが、部員の減少に反比例して更新頻度は上昇し、今では1ヶ月を切るようになりました。日誌に書くネタもなかなか見つかりませんし、かといっていい加減な文章を書くことはできません。なんとかネタを捻り出して、自分なりに納得がいく文章に仕上げるというのは大変なものです。

そんな私の目に飛び込んできたのが、最近話題の自然な文章を作成できるというAI「ChatGPT」です。質問をしたりキーワードを入力したりすると、それに沿った自然な形の文章を回答できるそうで、これを見つけた浅はかな私は、もう大学のレポートも書かなくていいし、部員日誌もこれに書いてもらおうかと、およそ誇り高き慶應義塾體育會柔道部員の風上にも置けないような邪なことは流石に考えませんでしたが(大学のレポートはちょっと考えました)、AIもここまできたかと驚かされました。

しかし、これらのAIの実態は、AIが読み込んだ世界中の膨大な文章データの中から、キーワードに関連するものを見つけ、そのキーワードの後に続く可能性の高い文字列を並べているだけだそうで、「それらしい」文章を作成することができるにとどまるようです。現在のAIでは、物事の理屈を理解し、それに基づく論理的な思考や推理をする能力は未だ発展途上で、真の「知能」にどれほど近づけられるかという点に関しては、犬や猫にも及ばないようです。

犬猫に及ばないといったら、AIの知能のレベルはネズミかニワトリくらいでしょうか。そんな奴に日誌やレポートを書かせるわけにはいきませんね。当分は自分で頑張って書くしかないようです。今回はこれにて失礼いたします。