ご無沙汰しております、総合2年の島田です。
灼けるような暑さの続く今日この頃ではございますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
私は気管支炎に倒れ、引きこもり生活中であります。睡眠中のクーラーにはご注意下さい。

さて、宮崎駿監督最新作「君たちはどう生きるか」が放映中です。いつかの部員日誌で書かせて頂きましたが僕はジブリ映画が大好きです。宮崎駿監督の最新作ともなれば、見たいという衝動に駆られます。しかしながら、今回の映画はどこか違うような気がしてなりません。タイトルでしょうか。原作の吉野源三郎著「君たちはどう生きるか」を初めて読んだのは母から勧められた小学生の時でしたが、何度挑戦しても途中から読めなくなるという原因不明の事態に陥っていました。それ以来本棚の奥にしまってあります。

「生きる」という言葉を聞くと、僕は思わず自分が生きているのかを考えてしまいます。なぜ、どうしてこの世に生を受けたのか。一つの考え方は東洋哲学的な「魂」の成長です。カルマ(業)とも呼ばれたりしますが、人は前世やそれ以前の生を有していた時点で創り出した業を現世で清算し、魂を成長させるということです。「天命」や「使命」といった言葉も大いなる存在(天や神)から与えられた言わばミッションであり、それを果たすことで天国に行けるという東西洋的な哲学も見え隠れします。ここから分かるのは、人は現世で徳を積み、もしくは「命」を果たすことで来世で苦しまない、地獄に落ちないようにしていると言えます。現世が来世の状態の決定要因として機能している訳です。僕は何かひっかかりを感じます。もし現世で行うことはすべて来世の為のものならば、そして自分の魂の救済のためのものならば、僕たちは「今」という瞬間を「生きている」と言えるのでしょうか。ただの言葉なのでしょうか。

こんなことを寝ながら考えていると卑屈な気持ちになるので、今回はこのあたりで終わりにしたいと思います。

最後に、先日出場した東京都ジュニアの結果は一回戦負けでした。悔しいという気持ちを感じる以前の「不完全燃焼」な敗戦となり、課題を多く感じました。ただ「メンタル」がいかにパフォーマンスを左右するのかを実体験として学べたことは大変良い機会になったと思います。教わったことを活かしきるには心技体の全てが必要なのだと分かりました。次は部内戦に向けて頑張りたいと思います。

今後も変わらぬご指導ご鞭撻の程何卒宜しくお願い致します。

ご精読ありがとうございました。

おわり。