平素よりお世話になっております。薬学部1年生の海部花です。

 

巷では花粉が猛威を振い始めているようですね。

私は花粉症ではないのですが、何故かくしゃみが止まらなくて。
何故でしょうか。

と言いつつ私にとって春という季節ももう19回目ですが、今年は物心ついてから最も穏やかに感じられる春のような気がしています。

 

理由はいくつも思いつきますが、そう思える理由の一つは双子の兄の大学受験が無事に終わったことだと思います。
兄は私より3分だけお兄ちゃんです。
彼は中高と男子校に通い、それは熱心に部活の剣道に打ち込み、勉強はせず、悪友と思いきり遊び、美術と体育の成績に救われてなんとか卒業し、となかなかやんちゃに過ごしていました。
しかし浪人生となった今年は打って変わって、365日本当に1日も欠かすことなく朝早くから塾へ行き、夜遅くまで勉強し続ける日々を続けていました。

彼は小学生の頃から私よりずっと頭が良くて、とにかく敵わなかったです。
理系センスにずば抜けて突出していた兄に対し、私は文系で逆に理系はとても苦手意識が強かったため、そんな兄を見ていると私自身が理系学部を志望すること自体が難しいと感じていました。
だからそういった意味でも頭が良くて羨ましいなぁ、ずるいなぁなんて思っていました。
兄が浪人することになった時も、なんでこの人はやればできるのにやらないんだろうととても悔しかったのを覚えています。

でも彼の一年間の努力を見ていたからか、合格の文字を見た時の喜びはひとしおでした。
浪人中はとにかく静かに直向きに、という様子で、苛立って荒れることもなくただ勉強に打ち込んでいる、といったようでした。
そんな集中力に感心する毎日であると同時に、さすがだと何か説得力を持った気迫のある姿勢を目の当たりにしていたからか、たくさんの合格をもらって喜んでいる兄の姿を思い出すたびに涙が出てきて、帰路の東横線内で慌てて顔を隠したのをとても印象的に思い出せます笑

 

兄は結果としては第三希望の大学に進学することにはなり悔しそうではありますが、今後へのやる気に満ちている姿を見ていると花まで嬉しくなります。
一生懸命頑張ることそのものの尊さのようなものを深く感じました。

彼は中学受験でもとても苦い経験をしています。
だからこそ、いつか彼が一番望んだところを得て大喜びしている姿を見たいというのが今一番思うことです。次は就職かな。

今年一年間、自分以外の人の喜びがこんなにも自分にとって嬉しいのかとさまざまな面で驚くことが多かったです。
そして、案外遠回りも悪くない、むしろ人間的に何回りも大きくなれるチャンスでもあるのだなと兄や私の周囲の人を見ていて思いました。

私はおそらく(重度の)ブラコンのようですが、それはなかなか成就していません。
うざいとかうるさいとか、そればかりです。
でも夜迎えにきてくれたり、電車の中で守ってくれたり、重い荷物を持ってくれたりと、いつもさりげなく助けてくれるので多分ツンデレです。

 

まあいっか!!と思う今日この頃です。

 

 

おわり