皆さまこんにちは、季節の変わり目のせいか最近お米がうまく炊けません、環境情報学部の陶です。みなさんも異国の地で炊飯器を買うお金もなく、フライパンで炊く際はお気をつけください、湿度まで気にしてこだわり始めたらもはや病気です。

さて、前回の日誌からまた1ヶ月ほどの時が経ち、日本では出会いや新生活の時期となっているようですね。風の噂では塾柔道部にも続々と新入部員が加入しているとのことで、柔道好きの一人として嬉しい限りであります。最近ではこの部員日誌と数人の友人との会話のみが日本と自分をつなぐ接点でもあるため、このような報せは気持ちが高揚して仕方ありません。かくいう私はというと、先日お話ししたインターン先が完全歩合制という名の無給ブラック労働だったようで、早くも上手くいっておりません。ですがへこたれていても仕方ないのが世の常、こんな状況でも転職できるチャンスがあるのがカナダスタイルでしてここ数日は求人情報と睨めっこしている毎日です。「生きるための逃げは大アリ」という言葉をモットーにして生きておりますので、これぐらいの難局は乗り切ってみせれると信じております。

 

近況報告はこの辺りにして今宵はどんな与太話を繰り広げようか、例によってノープランで筆を走らせている訳ですが、この3ヶ月間をほぼ仕事探しに費やしていた私にとってはこれといって大きな話題がないのが現状です。まぁ所詮は自己満足の世迷言を長々と綴るのがオチだと思いますので、みなさん気構えせず読み進めていただければと思います。

親切と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか?

それは果たして“言葉”なのか“気持ち”なのか、

“与える”ものなのか“受ける”ものなのか、

人によって様々な考えが浮かぶことでしょう。杉村の日誌に倣うのであれば、それはいわゆる「価値観」と言われる今世紀最大のミステリーであり、十中八九考えに隔たりが出ると思われます。というのもここ最近、人助けがマイブームになっておりまして、道を尋ねられれば案内したり、子供が迷子になっていたら親を探したり、階段で立ち往生しているマダムをエスコートしたり、小さな親切を繰り返している毎日を過ごしています。

そんな折にふと、こんなことに気づいたのです。

親切とエゴって紙一重だな

人は親切を繰り返しているとその内それに対する見返りを期待するようになり、いつしかその見返りを求めて親切をしようとしてしまう、そんな悲しい生き物なのだと最近気づいてきました。人に尽くすと言いつつも結局は見返りのために行動していたり、助けてあげると言いながら自分の価値観を押し付けていたりと親切というのはすればするほど人間を醜く創り変えてしまうものに思えてならないのです。

 

そしてここまで考えると、”感謝”と”エゴ”についても同じことが言えるのではないかとも感じてきます。

感謝をしているのだから尽くされて当然、感謝をすればどんな要望も許容される。

そんな自分勝手な妄言をのたまう方々を時折見かけます。他人事のように話している私自身も、ついこの前までそのことに気づかず、エゴに塗れていた側の人間です。父と母、姉がいつも僕を支えてくれていたことや、周りにいる大切な友人が気にかけていてくれていることにも、気づかないまま蔑ろにしていた時期がありました。自分が目を背けていた現実を無理矢理見せてくる厳しい人が、実はものすごく自分のことを考えてくれていたことに後になって気づいたこともありました。そして、自分の本当にしたかったことを我慢して、その人自身の身を削ってまで費やしてくれた時間と想いを、いつしか当たり前のことかのように錯覚して、いつしかその人に義務という名の重圧を押し付けてしまったこともありました。今だって、やりたいことを我慢してその人に僕たちを支えるように仕向けた張本人であるにもかかわらず、自分は自分のやりたいことをのうのうと楽しんでいる最中にいます。

 

時に僕たちは、立場の垣根を越えるという詭弁を並べては自分の都合が良いように丸め込もうとしてしまいます。立場というものを深く考えず、ただ自分の欲望を満たすために口から出まかせを言って、その人の思いを決めつけ、導くという大層な名の下に半ば強制的にその人の未来を決めてしまうときがあるのです。この文章を誰がどれだけ読んでくださっているかは分かりませんが、今一度立ち止まり、少し考えてみたほうがいいかもしれません、果たして自分たちの“感謝”は“エゴ”になっていないかどうかを。そしてそんな“民意の激流”に押しつぶされてしまいそうになっている人たちも、どうか踏ん張ってほしいと思うばかりです。なるだけ早く声をあげてほしいし、声を上げることができなければ手を握ってほしい。そう思う限りです。本来であれば僕たちの方から気づくべきなことは言うまでもありませんが、それでもサインを投げてくれれば駆けつけることができます。

最後に、僕のの助けを必要としている人たちにも伝えたいです。もう少し、もう少しだけ待っていてください。

 

 

 

そんな奴いないだろ!というツッコミには順次対応いたしますので、悪しからず。

では、