失礼致します。甚だ僭越ながら自己紹介させていただきます。私、本年度慶應義塾體育會柔道部にマネージャーとして入部させて頂きました、薬学部1年の海部花(かいふはな)と申します。以後宜しくお願い致します。

出身校は慶應義塾湘南藤沢高等部で、神奈川県藤沢市出身です。地元の鵠沼海岸はこれからがとても気持ちの良い季節です。冬のピリッと冷え込んだ早朝に自転車で海沿いを走ると、身が清められるような気がします。悩み事があるときはいつも川沿いから海に出てランニングします。犬とのデートも砂浜です。海は私にとって特別な場所です。

 

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改めまして、この度は温かく迎え入れて下さり、本当にありがとうございます。初めての見学の日から今に至るまで、皆様の優しさには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。実は小学生の頃から憧れていた柔道、こんなに身近に関わることができることも大変有難いです。

今回は自己紹介ということで、入部しようと思った経緯について書かせていただきたいと思います。

 

八月某日、陸斗から突然届いたDMをイタズラDMかと思い戸惑いながらも丁重にお断りしましたが、「臨機応変に」という力強い言葉に促されるまま、あっという間に見学させていただけるということに至り、そして対応してくださったマネージャーの方々、気さくに話しかけてくださった先輩方、優しい同期に魅せられて、遂に入部させていただく運びとなりました。柔道に明るい人間でもなく、九月という中途半端な時期だったにも関わらず嫌な顔ひとつせずに受け入れてくださったこと、大変感謝しております。

 

初めてマネージャーのお話を頂いた時、嬉しいながらも自身が薬学部生で時間の融通が全くきかないこと、研究室で勉強をしていることなどから、将来的に皆さんに迷惑をかけてしまうのではないかと心配しました。体育会でストイックに練習し、これまでの人生を柔道と一緒に歩んできたような方々に対し、責任の伴わない行動をすることはもっての外だと思ったからです。

しかし初めて見学させて頂いた日、道場に響く力強い音や迫力、揺れる地面、真剣な眼差しで練習する姿、一転して練習後には和気藹々とした雰囲気に衝撃を受けました。こんなにかっこいい方々と時間を共にすることができるなんて、なんて素敵なことなんだろうかと思いました。なんとしても学業と両立し、柔道部で大学生活を過ごしたいと思うようになりました。

今では、先輩方の様々な助言のおかげでメールの書き方からドリンクの用意の仕方、試合相手の洗い出しなど色々な業務を教わることができて、選手の皆さんが練習に打ち込める環境づくりに少しでも貢献できるようなマネージャーになれるように準備しようと、日々精進しております。

 

最近は道場に行くのがいつもとても楽しみで仕方がなくて、マネージャーの先輩方とお話しできるのが待ち遠しくて、乱取りの撮影で皆様の柔道姿が見られるのが嬉しくて、なんて素敵な場所なんだろうかと、毎日幸せを噛み締めております。

一般教養で朝飛先生の柔道の授業を取ることができました。皆さんが一生懸命取り組んでいる柔道というものについて、少しでも知ることができたら嬉しいです。

未熟者ではございますが、積極的に学ぶ姿勢を忘れずに努力して参りますので、今後ともご指導御鞭撻の程、宜しくお願い致します。

 

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最後に、いつもめちゃくちゃ優しく接してくれる、すっかり大好きになっていた同期たちについて、内面の素晴らしさは言うまでもないので、柔道部に顔を出すようになって一ヶ月の私が力を抜きつつ、彼らの魅力を少しずつ書いて、今回の日誌を閉じさせていただこうと思います。

ちなみに私はというと、中高共に卒業アルバムで「無人島で生き残りそうな人」二冠だったというエピソードに留めておこうと思います。なぜでしょうか、身に覚えはありません。

 

大誠、コップから水を飲むときの口元が可愛い。勇人、ちょっぴり動きの盛んな手が可愛い。楓、笑うと無くなる目元と歯が可愛い。泰河、さらさらの前髪をドライヤーしている姿が可愛い。陸斗、話をしている時の口元のえくぼが可愛い。惇暉、逞ましい手の甲から前腕にかけてが可愛い。ジュン、ニコニコ笑顔のおはようが可愛い。ミン、三十単位取得のため奮闘している姿が可愛い。

あれ?皆可愛いみたいです。

終わり。