こんにちは。五十嵐です。
最近は気温の変化が激しく、空も色々な表情を見せてくれます。激しい雨が降ったり、ギラギラ太陽が照りつけたり、喜怒哀楽の激しい人間のようです。皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、話は変わりますが、今日久しぶりに読書をしました。最近、課題のための本しか読んでいなかったため、自分の意思で好きな本を読むということが久しぶりで新鮮でした。
思い返せば小学生の時から読書が好きでした。20分間の昼休み、1週間の半分はキックベース、その半分は図書室へ行き様々な世界に想いを馳せていました。転校が多かった小学生時代でしたが、どの学校でも図書室からの風景は今でも思い出すことができます。本のみならず、「火の鳥」や「ブラックジャック」そして「はだしのゲン」という学校においてありがちな漫画も好きでした。特に「はだしのゲン」に関しては2、3週した記憶があります。
本と一口に言っても文芸、ビジネス書、専門書‥とたくさんの種類がありますが文芸、特に小説しか読んでこなかった私にとって、ビジネス書や専門書は苦手でなかなか頭に入ってきません。知らない知識が多いというのもありますが、どうしてもロボットのような寂しい無機質な声で脳内再生されてしまい、頭から弾き返してしまうのです。しかし、課題のため、知識のため、と読んでいるうちに、1番好きだった小説、物語に触れる機会が減り、それすらも読むことを嫌厭するようになってしまいました。物語を読むのならビジネス書を読んだほうがまだ身になるし知識もつくのでは、と考えるようになり、小説を読んだところで何も得ることはない、時間の無駄と考えるようになっていました。また、現代社会においてSNSやYouTubeをはじめとする何も考えなくても、目と耳だけで楽しい時間を過ごすことができるツールが増えてきました。(決して批判しているわけではありません、私もめちゃめちゃ利用します。)
しかし、ふと部屋の隅に読まれることなく積み重ねられている本たちを見ると、押し花作りの役割しか果たしていませんでした。どこか寂しそうにしていたので読んでみることにしました。手にとったのは3月に大学から借りて、そのまま放置されていた又吉直樹作の「劇場」でした。私はお笑いが好きということと筆者の顔や人間がイメージしやすいという理由で芸人さんが書いた自叙伝や物語を好んで読みます。久しぶりに小説を読んでみると、読書スピードの衰えを感じました。しかし、言葉を拾い、心で噛みながら読んでいくと物語が頭の中で映画のように動き出します。文字をもとに頭の中で登場人物を創り、声を発させ、時には自分も重ねながら読んでいくことに懐かしさと楽しさを感じました。ビジネス書のように固い遠い無機質な言葉ではなく、思いのこもった言葉や表現によって描かれているため、簡単な言葉で複雑なそして自分なりの自由な世界を創ることができます。作家の方はすごいです。
いつの時代も、未来は誰も予想できず、明日のことすら誰も知りません。過去を生きた人たちも、未来を生きる人たちも、そして今を生きる私たちもそのことは常に等しく変え難い事実です。この、不確実で不透明な世界を、自分らしくよりよく生き抜くには、自身や先人たちの過去の出来事、経験から知識を得て、未来を予測し、自分の判断を信じ行動して生き抜く他はないと思います。その、行動の判断軸となる価値観や信念を創ることが、日々学び考える意味であり、答えなのであるということに最近気がつきました。学校で学ぶような体系化された知識はもちろん、生活の中で触れる一つ一つが私たちの学びであり、知の財産です。その中の1つとして、様々な人物の人生や考え方に触れることのできる小説は非常に重要な参考書の1つなのではないかと思います。
これを機に”趣味 お笑い鑑賞ならびに読書”と胸を張って言えるように本を読みたいと思います。
おすすめの一冊、お待ちしております。
なにかと毎日心にモヤモヤが居座っている日々が続き、これからも続くことが予想されます。しかし、当たり前だったことが当たり前ではなくなったことで幸せのハードルが下がり、小さなことにも幸せや感謝を感じることができるようになったのではないかと思います。友人に会う、タピオカが飲める、美容院に行ける、外食ができる、そんな些細なことがいつもより楽しくサプライズのように感じます。徐々に変化が訪れてきた日常の中にも幸せのアンテナをたくさん張って多くのhappy‼︎を発見しながら生活していきたいと思います。
皆様も健康に気をつけてお過ごしください!