こんばんは、総合政策学部一年生の菅原です。今回も前回同様、下らない話をダラダラとさせてていただきます。
昨日、兵庫県の尼崎市において、全国体重別なんとかかんとか大会が開催されました。私は66kg級に出場するため、体重の約9%を削り落として試合に臨みました。私個人の結果は思わしいものではありませんでしたが、チームとしては初の尼崎勝利を収めることが出来、歴史的瞬間に選手として立ち会えた事を、大変誇らしく思いました。今回はその関係で減量についての話をしたいと思います。
減量をしている最中、私は体重が思うように減らず、飢餓に苦しむ人たちを自分に重ねて夜道を走っていました。「お腹が空いた」「喉が渇いた」「苦しい」…自分で選んだ道であるにもかかわらず、自分を可哀想な人間だと思っていました。今考えればおかしな話です。大学の課題提出の時期と減量が重なり、精神的にも参っていたんだと思います。
しかし、寮に帰って冷蔵庫から冷たい水を口に含んだ瞬間、冷静な思考と判断力が蘇り、自分が如何に烏滸がましい思い違いをしていたか気付きました。飲みたい時に水が飲め、冷蔵庫には沢山の食材。汗をかく為に服を着て、辛くなったらソファに座り、汗をかいたら風呂に入る事が出来る。考えてみればなんと幸せな事でしょうか。これらの全ては、誰もが手に入れられるものではありません。
国連食糧農業機関(FAO)などは今年10月9日、世界の人口の8人に1人(約12.5%)に当たる約8億6800万人が、慢性的な栄養失調状態にあると発表しました。これまでに例のない技術的・経済的な機会に恵まれた今日の世界において、5歳以下の子供たちの1億人以上が低体重で、それゆえ人間としてまた社会的な可能性を実現不可能となっています。さらに毎年250万人以上の子供達が栄養失調で命を落としています。
現在我々は、たまたま日本に生まれて衣食住に困らない生活をしています。(困っている人がいたらごめんなさい)そのうえ大学という最高学府で好きなだけ学習が出来、柔道までする事が出来ています。食べ物に恵まれた環境にいるからこそ、自らの意思で体重を減らす、という贅沢な行為に勤しむ事も出来ます。
減量を通じて私は、日頃の何気ない幸せに気付く事が出来ました。これはなにも減量せねば気がつけない事ではありません。自分の意識の在り方を少しだけ変え、沢山の当たり前に感謝してみてください。きっと世の中が今より明るく、有り難く映る筈です。(※変な宗教に勧誘している訳ではありません)