こんにちは、4年の井上です。早いもので2回目の投稿になりました。

部員日誌もこうして1カ月以上続いているわけですが、同輩や後輩たちの文章を読んでいると、その人のいつも通りの調子だったり、意外な人物像が見えたりして、人間観察として有益なものだなーと当初の目的とは違う楽しさを見出しています。さて、個人的に書いてみたいことは往々にありますが、今回は「慶應柔道部」の部員日誌らしく、意図に少しでも沿うよう私の所属する医学部の紹介でもしようと思います。

(※お断り※:あくまでも一学生の主観的な感想です。これが慶應医学部の絶対的な評価ではありませんので、その点は予めご了承ください)

医学部は6年制ということもあり、他の学部よりも大学生をやっているのが長いのが特徴的な点です。キャンパスは1年は日吉で華の学生生活を満喫し、片や2年以上は信濃町という傍目には都会に見える場所に収監されます。この町は『病院・神宮・××学会』の3大施設に集約されると言っても過言ではありません。「収監」といった理由として、周りにはファストフード店などは一切なく、食事情に悩まされるのが常日頃です。最近は○高屋が出来ただけで歓声が上がるくらいです。このあまりの落差に、久々に日吉に行くと中毒的に家系ラーメンを食べたくなったりするのも頷けます。

場所も特殊ならカリキュラムも独自のものです。そもそも年間の時間割が新学年が始まる時から設定されています(つまり、●月☓日の授業が事細かに決められている)。その点から、いかに講師=医師の方々が忙しいかを感じ取れます。具体例として、外科の先生が急に緊急オペが入り、休講→補講になるのも結構な頻度で起こり得ます。

さらに、他学部の学生は今週まで夏休みを満喫していたようですが、医学部は9月頭から早速授業が始まっています。中高生や会社員に交じって通学するのはやはりつらいです。その上、試験期間もバラバラで、以前に2年生2名が「試験が~」と書いていましたが、一方で私4年生は臨床科目の講義(脳神経外科とか精神科とかの系統講義)がひたすらに行われています。その時間割といったら『1.5時間×4~5コマ×5日』となかなかに濃密であり、頻繁に時間が跳躍することを実感できます(これが練習の辛い時にも出てくれればいいのに…)。この日誌を読んでくださる若き才能たち、大学生は遊べると思っているかもしれませんが医療系はそんなことないので気をつけて下さいね(笑)

ネガティブキャンペーンばかりしていますが、当然良いことがないわけではありません。時には新聞にコラムを載せたり、TVに「専門家の△△先生に訊いてみました!」なんてのに出ちゃうような、有名な教授の先生がわざわざ学生のために講義なさってくださる時は(個人的には)感慨深いです。また、「白い巨塔」みたく、(予定では)来年私も「教授回診」という教授の後をついていく一員になるのを思い描くと、ちょっとテンションが上がります。

こう連々と書いてると、医学部ってやっぱり「大学生」というには異なる特殊な面が多いと思います。けれども、それ相応にやりがいはあるだろうし、「医学部に入ったから医者になるしかないじゃん」と考えると思いますが、医師の道の中でも様々な道があり選択肢は多いように思えます。現場にはあまり出ず研究一本の方もいますし、外科系で職人気質な方もいますし、様々です(先日の同期の檜垣君の話に出てきたようなものも素晴らしい選択肢の一つだと思います)。

さて、駄文を眺めるのもいい加減飽きたと思いますし、私もそれなりに自己満足しました。明日の練習は午前からですが、平日なかなか練習できない私にとって、久々に出る休日の練習は大抵後輩達の投げ込み相手にされます。その負担を少しでも緩和すべくここらで失礼させていただきます。

そうそう、最近秋らしく夜中が涼しくなってきました。今までのように冷房かけっぱなし・お腹出しっぱなしで寝て風邪をひかないよう気を付けてくださいね。