二郎ゼミはどうやら単位に入らないことを知った三年の神崎です。
ゼミが無い分、他の教科で稼がなくてはならず、今年はギリギリの戦いを強いられています。特にミクロ経済学は選択必修かつ貴重な2単位なので毎回必死になってノートをとっております。そんなミクロで最近面白い話を聞きました。「多数決で社会の意思を決定する際、民主的な要求と合理性の要求の両方を満たすことはできない」ことをアロウさんが証明し、世界を驚かせたという話です。これはアロウの不可能性定理と呼ばれるものです。意味不明なので分かりやすく例えると、文化祭の時にクラスの出し物を決定するとき、数ある候補の中からどれが良いかを多数決で決めようとするとそれはクラスの民意を満たす結果とならないということです。証明は超絶長ったらしく(授業3回分)、ちんぷんかんぷんでしたが、私が理解できた範囲で説明すると、多数決で決定させようとすると、必ず独裁者が現れ、結果がその人の意のままになってしまうからだそうです。99人がクレープ屋と主張しても1人がジャガバタ屋と言えばジャガバタ屋になるのです。まさに鶴の一声。民主主義のかけらもありません。嘘つけこの野郎と思った方は是非ご自分で証明を確かめてみて下さい。そのあと私に教えて頂けると大変助かります。
あれ?では国会は民主的ではないのか?という疑問がわいてきますが、実は定理が成り立つのは選択肢が3つ以上の時なので、YesかNoかの二択の多数決では合理的で民主的です。ご安心あれ。
特にオチの無い話で失礼しました。