はじめまして。柔道部3年の辻周真と申します。

私は現在柔道部の合宿所で生活をしています。

柔道部の合宿所は慶應大学のある日吉駅まで徒歩15分、そして築5年ほどで風呂キッチン完備、それで家賃が月1万円という大変優良物件なのですが、少々いわくつきの物件でもあります。それは柔道部のいかついお兄さん達15人と一日中一緒にいなければいけないという条件が付くためです。

その条件をメリットと感じる人とデメリットと感じる人がいると思いますが、私は後者よりであったにもかかわらず通学時間の都合から合宿所に入ることとなりました。しかし、住めば都とはよく言ったもので、なんだかんだ楽しい日々を送っております。

さて、一昨日より柔道部は出稽古組と合宿組に分かれて練習をしています。合宿所に住んでいる人の多くは合宿組であり、また他の用事があって合宿所にいない人もいまして、今晩は珍しいことに合宿所に私一人となってしまいました。

帰ってきてこれはチャンスだと思い共用のテレビを独り占めしてみたり、風呂場で歌ってみたり、音楽を大音量で流してみたりと一人の合宿所を満喫していたのですが、時間がたつとやはり少々寂しさを感じ、普段の騒がしい合宿所が懐かしくなってきました。

先ほどセミと会話することで寂しさを紛らわす方法を開発しましたが、あまりのめり込みすぎるとまずいので中止しました。

どうやら私は結構な寂しがり屋のようです。こんな性格で将来一人暮らしできるのだろうかとちょっと真剣に考えてしまいました。