失礼致します。甚だ僭越ながら自己紹介させて頂きます。私本年度慶應義塾体育会柔道部、並びに慶應義塾大学経済学部1年の岩﨑ジェイク(イワサキジェイク)と申します。以後よろしくお願い致します。出身校は東京都立国際高等学校で、第34期生として先月卒業致しました。高校の最寄り駅は京王井の頭線駒場東大前駅で、自宅の最寄りの田園都市線二子玉川駅から渋谷駅乗り換えで通学していました。毎日田園都市線の中で鮨詰めになりながら通学していましたが、慶應義塾大学に入学してからは渋谷を通る必要がなくなったため、比較的空いている電車に乗ることができるようになり嬉しく思っています。

私の経歴について書かせていただきたく思います。

私は小学校までは日本の公立校に通っていましたが、中学時代にはオーストラリアの東に位置するブリスベンという都市で父方の祖父母の家にホームステイさせてもらい、現地校に通いました。留学したての頃は全く英語が話せず、どのように英語を習得していったかあまり覚えていませんが、友達もでき充実した中学時代を送ることができました。高校もブリスベンのものに通うつもりだったのですが、諸事情で11月に急遽帰国することが決定致しました。当時の私はもちろん高校受験の準備はしておらず、通える高校がないという事態に陥る一歩手前でしたが、在京外国人枠という受験方式を用いてぎりぎり国際高校に入学することができました。

私は小学生のときに2年ほどスイミングスクールに通っていましたが、中学で水泳を続けることはなくゲーム三昧の自堕落な生活を送っていました。このような生活スタイルは楽しかったことには楽しかったのですが、水泳の本場であるオーストラリアで水泳を続けていれば大きな結果を残すことができたのではないかという後悔が残ります。高校では再び水泳をしたいという気持ちが強く、水泳部に入部致しました。私の専門種目は50m自由形で、入部当時はタイムが40秒かかっていたのが、引退試合の都高校大会では26.5秒で泳げるようになっていました。激戦区の東京で関東大会への切符を手にすることは叶いませんでしたが、約2年間部活をやり切ったという経験は一生の宝物になると思っています。

私が柔道に興味を持ち始めたのはパリオリンピックがきっかけでした。以前から大学では何かしらの格闘技をやりたいと考えており、元々は個人的に好きだったボクシングがその最有力候補でした。しかし、オリンピックで闘う日本人選手達を目にして柔道を極めたいという気持ちが膨れ上がり、大学では柔道をやろうと決意致しました。

一般受験で慶應義塾大学に合格し、先日晴れて柔道部員となることができました。初心者として入部した私は同級生や先輩方の足を引っ張ってしまわないか心配していましたが、部員の皆様は嫌な顔一つせずに、時間を見つけながら交代で私に柔道の基礎を教えてくださっています。特に同級生の山田君は寝技や打ち込みの時に私と組んで多くのことを教えてくれており、おかげで自分の技が日に日に良くなっていっていることが感じられます。先日の練習では、足を怪我されている先輩に私の打ち込みのサンドバッグとなっていただきました。部員の皆様にもやらなければいけない練習があるでしょうに私に時間を割いてくださって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

私にはまだまだ学ばなければいけない柔道の基礎が山のようにあります。しかし、先輩方からのご指導や乱取りの様子を見て多くのことを吸収して、強くなって部に貢献したいです。これから何度も部の足を引っ張ることになると思いますが、精一杯稽古に励みますのでご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。