ご無沙汰しております。2年の呉銅敏(オ・ドンミン)です。

遠い南の国から追い出された冬という渡り鳥が、寒い風に乗って、日本でその姿をあらわそうとしております。気温が下がるということは、動物にとっては嬉しいことではないはずですが、美しい雪景、クリスマス、温泉、おでん、などその名前を聞くだけでワクワクしてしまうものが冬にはいっぱいあるので、冬が好きな人も少なくないでしょう。私もそんな冬がとっても好きです。

しかし、おでんをもっと美味しくしてくれる寒い風は、誰かにとっては、その一筋一筋が刀のようなものであるかもしれないと思いました。夏も夏ですが、冬は本当に生死に直結する季節に違いません。酷い状況の中で、誰のせいにもできない風を、吹いてくるたびに恨むだけの無力さ。その悲惨な心を否定するように明るく輝くクリスマスツリー、人々の顔には満面の笑みが、、もしかしたらその笑顔が悪魔の嘲笑いに感じられるかもしれません。人の幸せが、自分の不幸に感じられるのは、人をもっと不幸の穴に陥れる頸木のようなものでしょう。

もしかしたら、冬は、寄付の季節なのかもしれません。輝いている世界の、もっとも暗いところに身を隠している人たちのために、誰もが幸せにはなれない世界であるということは確実なのかもしれませんが、一瞬でも、おでんのように、暖かさを共有する、そのような季節にしてみたいと思います。