台風はチャレンジャーのレッテルなんか取っ払って無謀な挑戦すら可能にしてしまう前兆、そう思いたい、否、そうしてみせる。
ここ数日続く雨は僕が台風の目となって起こしています。申し訳ありません、松永蓮太郎です。

時の流れは早いもので、人生で数えるくらいしかなかったあの高揚から明日で一年が経とうとしています。
短く感じるようで自分の「道」が変わるには十分すぎる一年という月日。
このたった一年、本当にあっという間で、自分の置かれている状況が変わるのも、人の心が移ろうのも、夢を全力で追いかけられるようになったのも、価値観が大きく変わったのも、人生で一番短く、そして濃いこの一年で全てが変化しました。

奇しくも去年の今日、日誌を書いてたような気がします。明日で人生の勝負に一区切りがつくんだと昂りながら。
そして今日、またもや負けられない闘いを目前に昂っています。
社会で自分の地位がフィックスされた時、こんな感情になることはもうないのかもしれません。
だからこそ、この昂りを恐れ、楽しみたいです。

僕は明日、柔道部としてではなく、一学生として部員とは違う場所で闘ってきます。
人生の岐路に立たされて、確信も持てないまま出した苦渋の決断でしたが、道は二つに一つ。
自分が正しいという信念を持って進む道に間違いはないでしょう。
しかしどんな世界でも勝負からは逃げられないわけで、今みたいにその勝負が大きければ大きいほど行先に不安を覚えます。

敵は強大で、明日の天気や自分のコンディション、もしかしたら運次第で努力が水泡に帰すかもしれない。
そんな勝負の世界で自分の弱さを自覚する恐ろしく、儚いこの時間で何を思ってきたか。
いつもは余裕だろ、なんて言ってるけど人一倍怖がりで、誰にも見られない所で震えて泣いていた自分が顔を出しそうになる中、僕はひたすら自問自答してきました。

お前は何を犠牲にして、誰を踏み台にして、どんな苦境を乗り越えてここに立っているのかを理解しろ。ここで負けたらそれまでの雑魚で、センスもないくせに努力不足で矮小な愚者になるぞ、と。

そうやって全身全霊を賭けて勝負に臨んできて、それはこれまでも、これからも変わらないし、明日も何も変わらない。
ただ迫る敵を蹴散らすだけ。

・これまでの過程を振り返る
・呼吸を整える
・目の前の敵を見据える
・努力の成果を最大限発揮する
・四肢がもげても喰らいつく

たったこれだけのこと。
これまで何千、何万人のプライドをへし折ってきたかを自覚して、明日も有象無象の人生をめちゃくちゃにしてきます。
「やっぱりダメだったか」で済ましてはいけない、人生を賭けた大勝負、緊張すら支配してただ暴れるだけです。

こんなドラマみたいな宿命、楽しむ他ないでしょう。
相手が強い?賢い?天才?
黙れ俺の方が上だわ。               雑魚に負けるかよ。                だって俺主人公だもん。
別の場所で闘っていても、信念は同じです。
大丈夫、やっとここまで来た、ここじゃ終われない。いくぞ、やるぞ。

しばくぞ。