こんにちは。商学部1年の山田陸斗です。早いもので10月ももう中旬になり、来週には尼崎、来月には早慶戦と一年の時の流れの早さに驚いています。先週の部内戦により早慶戦の選手に内定したため、今一度「奪還」をすべく自分の仕事を果たせるよう日々の稽古に励んでいきたいと思っております。今回の部員日誌では大学柔道が始まって半年が過ぎての私の思いについて書こうと思います。
4月、入学して直後はブランクがあったため今年は試合にでなくていいかな、でれなくてもしょうがないかな、このような気持ちが少なからず心の端っこにありました。その反面今年一年は基礎練習を積んで来年からの試合でレギュラーになれればいいなとも思っていました。
入学して一、二週間がたった頃、今まで柔道から離れていた分、周りの強度の高さについていけるわけもなく、高校時代になったヘルニアが再発してしまい部内戦にも出場することができませんでした。部内戦の結果、同期の半分がメンバー入りし自分の不甲斐なさを感じました。先輩稽古で団体戦メンバーの紹介をしている際に前で挨拶している先輩、同期を見ていてなんで自分があそこに立てないのか、なんで自分が座っているのか、自分の実力不足なのが分かっているからこそ考えるだけで複雑な気持ちになりました。
その後も試合の日は選手は日本武道館の畳に立っているのにも関わらず自分は係員として観客席にいるというのを考えると悲しくもあり、虚しくもあり、恥ずかしくもあり、素直に応援することはできませんでした。また、その中でもあの舞台で戦っている先輩方を見ていると、自分がもしあの舞台に立っていたら緊張で心臓が張り裂けてしまうなと思い、試合には出たいけど出たくないという気持ちが生まれてしまいました。こんな考え方を持ってしまった自分が本当に本当にイヤでした。この考え方を変えるためには自分が強くなるしかないと思い、個人戦の選手になれるよう部内戦で勝つことを目標に稽古に励んでいましたが、部内戦一週間前に腕を折ってしまい一年間に行われる部内戦のうち2/3を怪我により出場辞退という結果になってしまいました。この時はとても冷静に今自分が何をすればいいのか、何をしなくてはいけないのかを考えて練習をすることができました。しかし、試合当日に係員でタイマーをやっている際に小、中学生の頃の同期やライバルなどが勝ち上がっていたのを見て、自分だけすごい置いてかれているな、昔は勝てたのになんでこんなに差ができてしまったのかと、過去の栄光にすがるような思いができてしまった自分が恥ずかしくて仕方なかったです。
少し前に細谷颯太先輩が部員日誌にて「競技で負けても将来的には自分達の方が社会的地位は高いから別にいい。」という言葉が嫌いと語ってたのを思い出して、試合を見てこのような感情になってしまう自分の心の中には、この考え方を少しながら持ってしまっているのではないかと考えました。他の大学の選手は勉強などしなくても柔道だけやってればいいんでしょ、柔道だけ強くても将来何の役にも立たないでしょ、こんな気持ちが心の端っこに少しあったのかもしれないです。しかし勉強も柔道も中途半端な自分がなにを考えているのか、「二兎追うものは一兎も得ず」この四字熟語が今の私にはとても合ってしまっています。昔の私は七転八起という言葉が似合うほど負けても負けても勝つまでがむしゃらに練習していましたし、勉学でも毎日がむしゃらに勉強していました。この時の考え方、行動を大学生になって怠けてしまっている自分に落とし込んで取り組んでいかないと四年間の学生生活でなにも果たせずに終わってしまいます。そのため今すぐに考え方を変え行動に移して参りたいと思います。
序盤で書いた通り尼崎、早慶戦の選手に選ばれたからには自分の力を最大限発揮することを目標に残りの稽古、トレーニングをがむしゃらに取り組んでいきたいと思います。また、4年生の引退も近づいているため、先輩方と練習がきる期間もあとわずかです。先輩方の背中を追いかけながらチーム都倉として迎える集大成の最後に先輩方が笑って終われるよう微力ながら尽力して参ります。拙い文章並びに長文となってしまい申し訳ございません。
おわり