この度副主将を拝命しました。環境情報学部3年の須永陸也です。先日の早慶戦では先生方や先輩方、そしてご父兄の皆様のご声援を原動力にし、試合に臨むことができました。本当にありがとうございました。4連覇という目標を達成できず、皆様のご期待に答えられ無かったことに、悔しさと申し訳のなさを強く感じております。
早慶戦を通し、そして新体制になって数日たち、現在はさまざまな感情を抱いています。それを踏まえ、今回は私の考えや決意について書かせていただきたいと思います。普段はあまり熱く語るようなタイプではないので、少し気恥ずかしくなってしまいますが、少し語らせていただきたいと思います。
私は高校時代に全国大会出場という目標を果たせなかった経験もあり、これまでは大学においての私自身の最大目標は「個人戦全国大会出場」でした。これに対して賛否両論あるのは承知の上で、私は本気でそう考えておりました。しかし、今回の早慶戦を通し、その考えは変わりました。もちろん、現在も本気で「個人戦全国大会出場」を目指しています。しかし、それ以上に本気で、「早慶戦優勝」を達成したいと思うようになりました。
私が「早慶戦優勝」を成し遂げたいと考える理由、それは単にチーム全員で勝利を掴みたいからというだけではなく、“慶應義塾體育會柔道部”に関わる全ての方の想いが集結する舞台で、これまでお世話になった先生方、先輩方、ご父兄の方々、そして同期や後輩、全ての方々に恩返しをするためです。その中でも、私は一つ上の代の、杉村先輩の代の先輩方に特に恩返しをしていきたいと思っています。
杉村先輩の代の先輩方には何度も迷惑をかけてきました。私自身、私は本当に手のかかる後輩だと思っています。マイペースで自分の考えが強く、わがままで、空気を読まずに否定的な意見も遠慮なくいってしまう。そんな私に嫌な思いをした先輩、否定的な感情を抱いた先輩もいらっしゃったと思います。とくに佑眞さんにはたくさん迷惑をかけてしまったと思います。
早慶戦当日、最後の礼が終わった後に佑眞さんの涙を見て、それまでの自分の行動を強く後悔しました。佑眞さんや杉村さんを筆頭に、お世話になった先輩方のために全力を注いできたと言えるか、今そう聞かれたらとても“はい”とは言えません。どこかで妥協をしてしまい、楽な方へ逃げてしまった。大学入学後の3年間は特に、その積み重ねになってしまっていました。私が自分のできることに100%、いや、120%の力を出してこれまで取り組んできていれば、簡単に負けることなく、チームにいい流れをもたらし、勝利に貢献することができたのではないか。そう考えると全力を出して取り組んでこなかったことに後悔の念が押し寄せます。共に早慶戦を戦ったメンバーにも、本当に申し訳のなさでいっぱいです。そんな後悔から、私はこれまで散々迷惑をかけてきた先輩方に、ここから1年妥協することなく120%を出すこと、そして早慶戦優勝という結果を出すことで、恩返しをします。謝罪ではなく、結果を出し、成長した姿を見せることで恩返しをしていきたいと思っています。自己満足かもしれませんが、これが私の考える最大の恩返しであると思っています。見ていてください。
過去の話はここまでにして、副主将として、そして最上級生として、そしていち部員として、ここからは新体制に向けての決意について書きたいと思います。
私は副主将として取り組む上で、主将の都倉を支え、先輩方に恩返しをするだけでなく、一つの目標を達成したいと思っています。それは、「後輩が後悔しないこと」です。
私は今回の早慶戦で後悔をしました。そのため、後輩には私と同じように過去を振り返って後悔することがないようにしてほしいと思っています。しっかりと自分にできることをして、全力で取り組んだ結果思ったような成果が出なかったとしても、それは仕方がありません。胸を張って次に進むことができるはずです。しかし、どこかで妥協をしてしまい、全力を出せずに終わってしまったら、後悔が残ります。そして、後悔をしても過去は変えられず、時間は戻せません。たった一つや二つ歳が違うだけであり、全力を出せていない立場で何を偉そうにと思われるかもしれませんが、絶対にそんな思いはして欲しくありません。なので、副主将として、そして最上級生として後輩には時に厳しく、時に寄り添っていきたいと思います。また、自分のできないこと、やらないことを人には言いたくないタイプなので、自分自身にももっと厳しくしていきたいと思います。これが、私の新体制に向けての決意です。
実力もなく人数も少ない、頼りない学年ではあるけれど、都倉、望月、細谷、髙、平山、須永、坪根の7人、全員で力を合わせて精一杯引っ張っていくので、皆は都倉を信じてついてきてください。文句や意見があれば、私でもメンター長でも、言いやすい人にどんどん言ってください。皆でチーム都倉を作り上げていきましょう。
言葉にすることは苦手で、照れ臭いですが、これを読んでくれている後輩にはこの機会に伝えておきたいと思います。
そして、佑眞さん、もう一度だけ生意気なことを言わせていただきたいと思います。
この代は、都倉と望月だけでなく、細谷、髙、平山、須永、坪根、全員で引っ張っていきたいと思います。他の同期がどう思っているかは分かりませんが、私はこの思いでここから1年間突き進んでいきたいと思っています。まだまだ未熟な後輩で心配かとは思いますがどうかこの代の活躍を見守っていてください。よろしくお願いいたします。
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございます。そして、長々と私の決意や考えについて語ってしまい、申し訳ございません。
最後に、常日頃からご支援いただいている先輩方や先生方、ご父兄の皆様、誠にありがとうございます。チーム都倉として、1年間全力で取り組んで参りますので、これからもご支援ご声援のほど、よろしくお願いいたします。