暑い日と寒い日の差が激しく、雨も降る難しい時期になってきましたがお元気でしょうか?ご無沙汰しております松永です。
突然ですが皆さんは結果とプロセスどちらが重要だと思いますか?
以前の部員日誌でも書かせていただいた通り、現代は結果を出さなければ存在意義が疑われる時代だと考えています。
しかし世の中には結果や成果よりもプロセスが大事だと説く人はたくさん存在します。無駄な努力などないのだと自身を励まし続けることで失敗を恐れないチャレンジャー精神を育み、めげずに生きる理由になるからこのような考えが広く浸透しているのだと個人的に考えています。
だからと言ってプロセスに意味はないと考えているわけではなく、むしろ僕はプロセス重視派です。反対に結果が全てだと考える人ももちろんいますが、今回は過程に意味があると信じたい僕が、更に強く過程が大事だと考えるに至った体験を書かせていただきます。
その体験とはズバリ、仮面ライダーを見たことです。
また変な趣味持っちゃったなぁと呆れた方もいるかも知れませんが、仮面ライダーを侮ってはいけません。
斯く言う僕もこれまでの人生、ウルトラマンや仮面ライダー、戦隊物などヒーロー特撮系がとても苦手でしたが、友人の勧めで見ることを決心したのが仮面ライダーオーズです。
簡単なあらすじとしましては、人間の欲望から生まれる「ヤミー」と呼ばれる怪人とその親玉である「グリード」とライダーの地球を懸けた闘いを描いたストーリーとなっています。
本来一年かけて放送される48話を僕は僅か6日で見終えた事実からも分かる様に、長い間少年をはじめとした多くの人々(マネージャーの木村遥先輩や同期の野上も)を虜にし、日本の王道コンテンツとして君臨してきたのも頷ける完成度となっており、大変満足できる作品となっていました。
さて、この仮面ライダーオーズにおいて怪人は人間の欲望に共鳴し誕生するのですが、行き過ぎた欲望が破滅を呼ぶのだという人間社会への警鐘と共に、進化や発展、成長は貪欲な姿勢、欲望とも言える探究心からこそ生まれるという深いメッセージが込められており、物語の佳境において怪人の原動力であったはずの欲望から主人公が力を得て新たなフォーム、プトティラコンボを生み出した展開からは、欲望が一概に悪とは呼べない代物だということを教えられました。(この際に流れたpower to tearer には鳥肌が立ちました。)
作中ではあっと驚かされる数々の展開がありましたが、特に印象に残ったのがこのセリフ。
「夢は焦りすぎると欲望になる」
このセリフと共に仮面ライダーバースが一億円のためにあんな行動に出るなんて…
気になる方は仮面ライダーオーズ38話、「事情と別れと涙のバース」を是非ご覧ください。
話は戻りますが、「夢は焦りすぎると欲望になる」このセリフとても深いと思いませんか?
そもそも夢と欲望は似たような意味を持っているにもかかわらず「夢」と聞くとプラスなイメージが、「欲望」と聞くとマイナスなイメージが生まれるのはなぜでしょう。
Google先生によると「夢」とは(将来実現させたい希望・理想)で、「欲望」とは(ほしがる心。不足を感じて、これを満たそうと望む心。)だそうです。
決定的に違うのが不足を感じるか否かという点です。不足を感じる、即ち現状に満足していない様子が欲望という言葉からうかがえるように、現在の自分に不満を感じ、すぐにでも夢を叶えて満たされようとした途端に夢は欲望に変貌しプラスなイメージを失う、そんな紙一重で表裏一体の繊細な関係がこの二つにはあるのではないでしょうか。
ここで夢が堕ちて単なる欲望になることを防ぐために必要なのが努力、過程なのではないかと思います。地道なプロセスを踏み続けることが夢を夢として実現するための最短のルートという考えです。
その点において僕が所属しているこの柔道部は欲望ではなく夢に向かってしっかりプロセスを踏む人が全員だと感じます。誰一人として甘い考えをしていないのです。
チームをより良い方向に導くために考えてくれている杉村先輩はもちろん、自分の夢に向かって毎日資格試験の勉強に励む平山先輩、去年のこの時期に口では結果が全てと言っていた依田先輩に関しても僕は先輩が真摯にトレーニングに励み、最近は就職活動でストレスに耐えながら夢に向かって精進する、過程を重んじる精神を持っていることも知っていますし、マネージャーの望月先輩も道着を着てプレイヤーに寄り添うマネージャーとしての夢にゼロから地道に近づく挑戦を続けています。
僕も尊敬できる仲間がたくさんいる柔道部の一員として自分の夢には正直でありたいと思います。そのためにも過程に重きを置いて物事を考えたいし、もちろん結果が出ればそれに越したことはないけれどそれ以上にプロセスを信じたいと思います。
とは言うもののやはり人間は近道をしたがる生き物です。そこで僕は「挑戦」を続けたいと思います。
先ほど書いたようにマネージャーの望月先輩は最近新しく、道着を着るマネージャーという革新的な挑戦をされています。先輩の目標に向かって愚直に取り組んでいる姿に僕は応援したくなるような感覚を覚えました。
「人の心を動かすのは行動」と最近ハマっているYouTuberのあめんぼぷらすの監督も言っていましたが、挑戦こそが周りの人に愛されながら夢を果たす最善の方法であるのではないでしょうか。
朝飛先生もよく仰っているように、柔道家だからこうである必要はない、固定観念に囚われる必要はないというのは真理で、僕たちは夢のために挑戦をし続ける資格があると思います。
夢や目標のためなら「なんでもあり」なのです。
「心が求めるものに正直になればなるほど加速がついてとめられなくなる」はずですので過程を重んじながら柔道部の名に恥じぬよう挑戦を続けていきたいと思います。
最後に幕末の三舟のひとりである、高橋泥舟の名言で締めたいと思います。
ー欲深き 人の心と 降る雪は 積もるにつれて 道を失うー
目先の欲望に囚われ、道理を見失わないよう地道に精進していきたいと思います。
そして僕もいつかは憧れの仮面ライダーになりたいと思います。
誇れる自分へ〜…変身!
拙い文章でしたが、ご精読ありがとうございました。