こんばんは。三年の木村です。12月ももう終わりに近づいてまいりました、みなさまお元気でお過ごしでしょうか。
1週間と少し前、今年度の早慶対抗柔道戦が華々しい勝利で終えられました。思い出すとまだ、鮮やかに興奮が蘇ります。自分が入部してから3年間の早慶戦の中で、ひとつ上の世代は一番交流が長かったためにか、一番の感動でした。4年生の先輩方、心からおめでとうございました。そして本当にお世話になりました、ありがとうございました。いよいよ私たち三年生が部を牽引する立場となり、整列の時には一番前の列に座る、先輩方が前にいらっしゃらない。部員のドリンクのコップを並べると、詰めるまでもなく机に乗せ切れるほどの数。新体制へとぐいぐい変革が進む中で、「最上級生」という言葉の重み、そして自覚が日々増しております。
チーム杉村のスローガン「総力戦」。部としてこれに込められた気持ちはすでに書かれましたが、自分もそのように全てを投じたい気持ちです。そしてマネージャーとしては、少し違った感慨も感じております。それは「総力」として、主力選手だけでなく全員、マネージャーも含めて力であり全てを合わせるのだと、話し合う中ではっきりと組み込まれ、隔たりなくモチベーションを一つにしてくれたことです。このスローガンに決まった時、これが一つの心の支えとなって、自分を引っ張り上げてくれるように感じました。
私はマネジメントで、そして広報で、今までの経験を生かして一つの堅実な軸になりたいと思います。この部で今まで学ばせていただいてきたこと、できるようになったこと。今までの全てを生かした「総力戦」で、早慶戦男子4連覇、女子2連覇。これからの1年間に心血を注ぎ、後悔のないように、自分にできることで支えていきたいです。よろしくお願い申し上げます。
蛇足で私事を記しますと、先日、茶道のお茶事に参加する機会がございました。そこで師事する先生より「差を取る」というお話をいただきました。それによると、「悟る」とは「差取る」ことだといいます。人の中に行き交流し、「差を取る」ことがなければ、自分を知ることはできない。他と比べてその「差を取る」ことで初めて、足りないところを知り、その埋め方を考え、人間は成長できるということでした。感情も心もないコンピューターにずっと向き合っていても、教科書と付き合って勉強だけしていても、成長はできない。これは自身の経験と照らしても、とても納得できるお話でした。
大学1年生、柔道部にマネージャーとして入部してから、私は人としても大きく成長してくることができました。世界が広がり、部に関わる中でさまざまな喜びを知りました。それは今までお世話になった先輩方のおかげであり、同期、後輩、関わってくださったすべての方々のおかげです。入部してからはその関わりの中で、温かな人とたくさん巡り合い、励まされ、元気や勇気をいただきました。自分の至らぬ点に気づき、学び、様々なことを会得できました。大学生活をこのようなつながりの中で過ごせたのは本当に有難いことです。これからの1年間、今度は後輩に与えていく立場として、私が先輩方にそうしてもらったように、人としても何かお返しをしていきたいと思います。
皆様、よいクリスマスを、そしてよいお年をお過ごしください。