こんにちは。四年の湯ざ耀平です。ついに明後日早慶戦を迎える事になりました。部員一同勝利を目指し、士気を高め合い、各々の仕事をする事を念頭に置き、精神的にも、肉体的にも14日にピークを持ってこれるように最後の追い込みをしております。

振り返ると大学の四年間は想像以上に早く、まだ入学当時の事を鮮明に覚えております。またこの四年間、いや七年間(塾高出身の為)の思い出は全て色濃く、22年間の人生の中で最も刺激的な日々を過ごす事が出来ました。

高校を卒業しワクワクしながら柔道部の門を叩いた事。生まれたての子鹿のように足をガクガクさせて乗り切った合宿。早慶戦敗北の苦渋、そして勝利の感動。普通の学生は経験する事のない生活を送れた事は、最高の財産となりました。
これも今まで支えて下さった先生、先輩方、同期、後輩、家族のお陰です。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
私は小学二年生から柔道を始め、今年で14年目になります。元々柔道が大好きだったわけではなく、どちらかと言えばやらされていた面が強かったと思います。しかし何年も柔道を続けていく中で、勝利の喜びを知り、勝利の難しさを知り、いつしか背中を押されて道場に足を運ぶのではなく、自身の意思で勝つ為に練習するようになりました。
ではなぜそんなに勝ちたいのか、私はいつも疑問に思っていました。勝ったら何か褒美を貰える訳ではないのに、勝ちを求める原動力は何なのかと。
答えは周囲の反応でした。勝った時に一緒に喜ぶ事、褒めてもらう事、時には涙を流して感動する事、全てが勝ちへのエネルギーとなりました。
数多い試合の中でも、明後日の早慶戦は私の人生の中で最も勝ちたいと思う試合です。選手、そして応援してくださる方々全員で戦う、二校の対抗戦とは思えないヒートアップした試合を行える事は、良い意味で普通ではありません。
今回私は出場する事は無さそうですが、勝ちへの熱意だけは負けません。14日学生生活最後の試合を勝ちで締めくくり、勝利の喜びを慶應柔道部全員で掴み取ります。応援の程宜しくお願い致します。
終わり