こんにちは。文学部4年の岡崎です。
今回は珍しく日誌のやる気がないので短めに終わらせましょう。
私が今期取っている授業に「言語学特殊」というものがあります。
これは、音声学を研究している教授によるものですが、その教授がHIPHOPが好きということもあり、ラップがよく題材に上がります。
その中で、特別講義としてK DUB SHINEという日本のHIPHOP界のレジェンドがゲスト出演して下さり、日本語ラップの可能性と共にHIPHOPという価値観についてもご教授いただきました。
ラップはHIPHOPであるための必要条件ではあるが十分条件ではなく、ラップをしているからと言ってHIPHOPというわけではない、常にラッパーはHIPHOPとはどういうものかを理解し、自分の中での答えを追及していかなければならない。要約するとこんな感じのことをおっしゃっていました。
まさしくそのとおりであると思います。櫻井翔もラップをしますがHIPHOPかと言われれば違うでしょうし、ヒプノシスマイクがHIPHOPかと言われれば、……多分違うと私は思います。(セルアウトを毛嫌いする文化も関係しているとは思いますが)
HIPHOP的価値観というのは、この場では詳しい説明は省きますが、要は「自分は自分」という考え方です。他人に惑わされることなく、自分が正しいと思うものを信じてやるべきことをやり抜く。そういった精神性は正に生き方に通ずるものであって、音楽がどうだ、というようなジャンル的な枠組みに縛られるものではないと思っています。
これを読んでいる人はHIPHOPを聴かない人がほとんどだとは思いますが、ぜひ一度、何かしらの曲を聴いてみて、その等身大の価値観、人間性、人生に触れてみてはいかがでしょうか。
このご時世、何も不良文化だけをレペゼンしているわけではないのです。闘う人間たちの、実感の持った魂の叫びに耳を傾けるのも、悪くはないと思います。
では、この辺で。