こんばんは。3年の篠原です。
皆さまご存じの通り本日より寒稽古が始まりました。昨晩は綱町道場の独特の雰囲気に飲み込まれ、朝の4時まで寝ることが出来ませんでした。
12時から目を瞑り、寝る体制には入っていたのですが、振動やら物音やらで気付いたら朝でした。
初日から地獄でしたが、一週間かけて慣れていければと思います。
今日は僕の試合前のルーティンについて書いていこうと思います。
ルーティンとは、自分特有の決まった手順やお決まりの所作をすることで、験を担いだり、気持ちを落ち着かせるものです。有名なもので言うと、野球のイチロー選手がバッターボックスに入るまでの動きや、ラグビーの五郎丸選手がキックの前にする動作などがあります。
私のような三流柔道選手にも試合前は決まり事があるので、皆さんに紹介していきます。
①試合4日前までは、試合があることを意識せず、普段通りの稽古を行う。尚、ウエイトトレーニングは1週間前から行わない。
②試合3日前、乱取りを減らす。目安は5本程度だが、自分が納得いかなければ納得いくまで乱取りを行う。また、試合3日前から21時に部屋を完全消灯、睡眠体制に入り、遅くとも22時までには寝る。
※補足ですが、私が部屋長を務める5号室の学生は、睡眠へのこだわりが強い学生が多く、試合前でなくても22時消灯、無音がルールとなっています。普段快適な睡眠がとれているからこそ、綱町道場の過酷な睡眠環境で苦戦を強いられています。
③試合2日前、乱取りを更に減らす。目安は3本。スピード打ち込みなど、息が上がるメニューを行う。対戦相手に合わせた研究をメインで行う。
④試合前日、相当調子が悪くない限りは乱取りを行わず、ウォーミングアップ、息上げを行い、研究や試合の組み立てを練る。夜に快眠できるよう、昼寝は絶対にしない。
⑤試合当日のウォーミングアップは、柔軟、体操をなるだけ試合会場で行い、場の空気に慣れる。打ち込みは、最初に普段慣れている得意技を中心に20本×3セット行った後、スピード打ち込みを行う。スピード打ち込みは、背負い投げ20本×3セット、インターバルはセット間に10秒。一気に息を上げて緊張をほぐす。(上がりきれてないと感じた場合は5セット行う)
その後は普段行っている打ち込みを同じ技、同じ本数こなし、それが済んだら対戦相手の対策の復習を行い、頭のなかを整理しておく。最後に組み手の乱取りを8割の力で行い、背負い投げで5本投げ込みをしてアップ終了。
⑥試合直前、自分の試合が近付いてきたら、必ずする動作を行う。
左足、右足の順で四股を踏む → がに股でしゃがんだ状態から軽くジャンプを2回 → がに股でしゃがむ → 軽くジャンプを3回 → ふくらはぎ、太もも、左腕、右腕、お腹の順で軽めに叩く → こぶしで強めに左胸、右胸の順で叩き、最後に頬を両手で数回叩く
試合の順番になり、場外から最初の立礼をするタイミングに、心の中で「勝つ」と呟き試合場に入っていく。(たまに気合いが入りすぎて心の中に留まらず、口に出してしまうことや、3回くらい勝つ!と言ってしまうこともある。)
如何だったでしょうか。この決まり事は現在本当に行っています。試合前の篠原選手が丸裸になりましたね。
これだけ面倒くさく、大層な事をしているわりには大して結果は出ていません…。ルーティンに見合う活躍が出来るよう、精進して参ります。
現在三田へ向かう電車の中でこの日誌を書いています。今夜はしっかり寝られるといいな……。
今週末まで例年通り寒稽古を行っておりますので、是非より多くの方々にご参加いただけることを願っております。
おわり。