こんにちは、成宮陸雄です。パリオリンピックでは、柔道日本代表の皆さんが活躍されています。個人的には永瀬貴規選手が、81kg級で五輪史上世界初の連覇を成し遂げた試合が、実に痺れました。筑波大学での壮行会では「楽しもうと思って五輪には出ない。終えた時に振り返り『楽しかった』と思えたらいい」と仰っていたそうで、勝負に対するストイックな姿勢が現れた結果だと、個人的に思っております。

さて、このオリンピックという、他の大会とは一線を画すスポーツの祭典が持つ「重み」について、議論が起こった一件がありました。体操競技の女子日本代表に内定していた選手が、私生活上の不適切な行為により出場を辞退することとなりました。オリンピック辞退とは、行為に対して処罰が重すぎるのではないかという意見もある一方、重要な大会であるからこそ、その代表は規律に厳しくあるべきなど、賛否が分かれました。

この件について、お世話になっているトレーナーの渡邉勇人コーチとお話ししていた際に話題にあがったのが

「正選手の辞退などでオリンピックの代表が繰り上げられることになったとき、繰り上げられるのが自分なら、出場したいか」というものです。

渡邉コーチは、「出場しない」という意見でした。自分の実力で出場権を勝ち取れなかったにも関わらず、相手選手など自分以外の都合によって出場するのは不本意、というのが理由でした。一流の世界で勝負を繰り広げてきた人の、勝負の重み、そこにかける思いが如実に現れていると思います。

一方、私は「出たいです。」と即答しました。どのような形であれ出場する権利を得たということは、それ相応の結果を出すことを、自分に期待されているはずです。その期待にこたえ、かつオリンピックに出場し、何かそこでしか得られないものによって自身を成長させたいというのが、私の持論です。

皆さまのご意見はいかがでしょうか。部員日誌にコメント欄などあれば、ぜひそこで教えていただきたいところです。今回はこれにて失礼いたします。

P.S. 日誌にコメント欄ができたら、進士あたりの日誌が炎上しそうですね。導入は悩ましいところです。