お久しぶりです。文学部4年の岡崎です。
現在、テスト期間が終わったものの11日の研究会の中間発表に向けて資料作成にいそしんでいるところです。
ところで、私が研究会で何をやっているかという話ですが、所属している研究会のジャンルは日本語学の研究会になります。
そこで、私は即興ラップの押韻の性質について、という名目のもと趣味で卒論を書こうとしているわけです。
韻、というものは本当に奥が深く、いくら探求してもその深層までたどり着ける気が微塵もしません。
一般的な感覚で言うならば、押韻というものは母音を合わせれば良い、というものかもしれません。
例えば、太陽と海藻、みたいな。
ですが、ラップにおける押韻は文章だけのものではなく、実際に声に出して、発音して初めて成り立つモノなのです。
その為、イントネーションや節の区切りなど、様々な要素が複雑に絡み合ったうえで、韻は私たちの耳元まで届けられるわけです。
私が研究しているのは即興ラップに限っていますが、だからこそ、フリースタイルだからこそ各個人で癖が出てきます。
細かい韻を連続でたたき込むタイプ、小節のケツに7,8文字の長い韻を仕込んで全体としての締まりを意識するタイプなど……
多用するワードや母音の傾向も人によって違ってきますし、それこそスタイルが似ているといわれるようなラッパーたちも、押韻の性質まで突き詰めると、その人だけのアイデンティティが露になってきます。
先行研究も少ない分野のため、本当に自分の知りたいことを研究できる、というのはなによりやりがいに繋がりますし、知りたいことを知れる、というのは本当に気持ちいいものです。
せっかくの今後めったにない学習の機会なんですから、せめて自分のやりたいことをした方が有意義だろう、という意気込みのもと、文学部に入学した私ではありますが、4年生になって初めて、自分のやりたいことができている気がします。
これは高校生に向けてのメッセージになりますが、世間体や学内ヒエラルキー、就職先などで学部を決めてしまうのは本当にもったいないです。なぜかというと、結局どの学部に入ろうが最終的には自分の立ち振る舞い次第で全てが決まるので、外からみたぼんやりしたイメージ、もしくは皆この学部に入るから、という理由で学部を決めてしまうと、後々後悔することになるかもしれません。
まぁ、人生一度しか大学に入れないわけではないので、将来的に落ち着いてから自分の学びたいことに専念する、というのも手かもしれませんが。私自身まだ学生1回目の身なのでそこに対する苦労などは理解と実感の外にあるので、手放しにおススメできません。
つまり何が言いたいかというと、周りに迷惑だとか悪影響を与えない範囲内だったら自分のやりたいことをやった方がいい、ということです。柔道部という枠組みの中に私たちは所属しているので、何でもかんでもやっていいわけではありませんが、常識の範囲内であるなら、人生最後のモラトリアムを最大限楽しむ権利はあると思います。
最後に、慶應義塾體育會柔道部で韻を踏んで終わりにしたいと思います。
……清掃員すぐ参るタイプ、すごく。
韻に踏まれてる典型例ですね。