こんにちは、慶應義塾大学體育會柔道部マネージャー並びに法学部政治学科4年猪熊彩です。改めて挨拶してみると、自分の所属を強く意識させられますね、自己紹介の一つの意義かもしれません。今日の最高気温は8℃です。
10/29に書いています。早慶戦まで残り一か月となりました。人生最後の部員日誌なので、柔道部との思い出を振り返りたいと思います。
一番最初の部員日誌でも書いた気がしますが、私は朝飛大先生が担当していらっしゃる柔道の授業にて同じく授業を履修していた遥さん、あかりさんに出会い、慶應柔道部の存在を知りました。(あかりさん、あの時あかりさんがマネージャーになることを誘ってくださらなかったら私は柔道部に入部していなかったです。)そして軽い気持ちで、とりあえず練習を見学してみることにしました。授業終わり、奈那さんに銀玉までお迎えにきていただき、道場まで案内してもらいました。緊張していたので並木で何をお話したのかは覚えていません。そして道場の扉を開けるとそこにはアップ中の選手たちの姿が。こ、これが體育會か、と最初は圧倒されたのですが、思っていたよりも雰囲気が和やかだったのを覚えています。打ち込み、乱取り、柔道ってやっぱりかっこいい!!!!と思ったのも覚えています。見学してすぐには入部を決断できませんでした。なぜなら当時は、ガチガチに毎日を縛られていた大学受験から解放されたばかりで、巷では人生のモラトリアムなんて言われるバラ色のキャンパスライフを悠々と過ごしたいな、と思っていたからです。でもマネージャーの先輩達のお話を聞いたり、練習風景を見ているうちに柔道部に惹かれている自分がいて、ずっと関わりたかった柔道に携われるチャンスは最後かもしれない、と思ったこともあり、入部を決心しました。選手が動くたびに揺れる道場の畳にも慣れたころ、訪れた新入生歓迎会。そこで慶應體育會柔道部がゴリゴリの男社会(もちろん女子の先輩もいましたが、人数比的にも)であることに気づかされ、正直入る部活を間違えたと思いました。今では良い思い出です。そして初めての早慶戦。コロナ渦のため、日吉道場での開催でした。優勝が決まった瞬間は、私は買い出しで見ることができなかったのですが、(今でも悔しいです)、閉会式や写真撮影の際に見た先輩達のキラキラした表情が、忘れられません。體育會に入るなんて思ってもなかった私が、早慶戦に関われることをすごく誇りに思っていました。一年生は、主務愛弓さんの下、目の前の仕事を覚える、こなすことに必死だった年でした。
二年生になり、大学生活にも柔道部の仕事にも慣れてきた!はずだったのですが、マネージメント部門のグループLINEで飛び交う謎の単語に戦慄したり、臨機応変さが求められる仕事にあたふたしたり、スピード感のすごい一年でした。まだまだコロナが終息せず、急に試合が中止になることも多かったです。そして三年生!整列の後に、数分のメンターミーティングがあった年です。たった数分ですが、すごくモチベーションになっていました。マネージャーの後輩も増え、業務を引き継ぐことを考えた年でした。就活ではたくさんの先輩方にお世話になりました。改めて感謝申し上げます。四年生は正直に言うと、停滞期でした。先輩がいなくなってしまったこと、体調を崩しがちになってしまったこと、マネージャーいらないだろ期に突入してしまったこと、など様々な言い訳を自分の中で溜め込み、悪魔的考えをしたり、なんだかもやもやすることもありました。そんな中でも、辞めずに続けることができているのは、紫のオーラをまとっていても明るく話しかけてくれる同期と後輩のおかげです!
歴代メンター長の未咲さん、啓輔さん、奈那さん、浩太さん、高先輩へ
立場的にも性格的にもプレイヤーの方とゴリゴリコミュニケーションを取れる訳ではなかったので、メンターミーティングや、メンター会は私にとって、プレイヤーの方とのコミュニケーションを深められる貴重な機会で、私もマネージャーとして頑張ろう!と本当にモチベーションになっていました。
美味しいご飯と美味しいお酒をご馳走いただき、ありがとうございました。
奈那さんへ
柔道部のことはもちろん、奈那さんには人間関係において大事なことを教えていただき、その姿から学んでいました。奈那さんみたいな先輩にはなれませんでしたが、ずーっとロールモデルです。
あかりさんへ
たくさん柔道部のこと、仕事のことを教えてもらい、たくさんたくさん頼りました。ストレッチの前とか、帰り道にする他愛もない話が本当に楽しい時間でした。あかりさんもずーっと私のロールモデルです。
先輩方へ
先輩たちの存在自体がモチベーションになっていたんだと、最高学年になった今、実感しています。帰り道に他愛もない話をしたり、野球の早慶戦に連れて行ってもらったり、ご飯に混ぜてもらったり、カフェに行ったり、バンドをしたり、背負い投げしてもらったり、就活の相談に乗ってもらったり、美味しいビールをご馳走になったり、どれだけお世話にになったか、数え切れません。これからも緩く繋がっていけたら嬉しいです。
マネージャーの後輩へ
頼りないへなちょこ先輩だったけど、いつもみんなに助けられ、元気をもらってました。社会人になっても会いたいと思える後輩に出会えたのは本当になんと嬉しきことかな!困ったらkeiojudostorage見てね!!
最後になりますが、朝飛先生、笹野監督、OBの方々、先輩方、同期、後輩など本当にたくさんの方にお世話になりました。関わってくださった全ての方に、御礼申し上げます。柔道部での4年間は確実に私の糧となり、軸となりました。
ここまで日誌を読んでくださり、ありがとうございました。強烈な主観は客観を読ませます、誰かの文章に共感を見出すと嬉しくなります。
四年は何事も為さぬにはあまりにも長いが、何事かを為すにはあまりにも短い 森見登美彦『新釈・走れメロス」より