おはようございます。遂に日誌も最後となってしまいました。

 塾柔道部の引退ということで塾高時代から振り返らせていただきます。 

 私は同期メンバーの中で一番弱いです。七伎、優太、高、颯太は1年の時から団体のメンバーに入っていて、すごいなと思っていて、しかし、私は最初一本取りすらできませんでした。だから、一本取りに初めて入れた時はすごく嬉しかったのを覚えています。それと、実は南雲がいて、心の中で安心していました。同期の中で一番実力が近くて、団体戦にも出ていなかったからです。しかし、途中から南雲とも差が開いてしまって、南雲も団体メンバーに入るようになりました。団体戦の応援の時、自分以外の同期メンバーが4人並んでいる後ろ姿を見て、自分だけ同期と肩を並べることができない、悔しさと情けなさを感じました。

それでも高校2年の冬、選手権予選(個人戦)でベスト8に入れたのは嬉しかったです。組み合わせが幸運だったというのが大きいのですが、それでも、ベスト8決定戦は、そう簡単なものではありませんでした。試合前に、高が緊張をほぐして鼓舞してくれたから、試合中みんなが応援してくれたから、鏑木先生の元で培った粘り強さと勝つという信念があったからこそ、勝てたのだと思います。その時は、何だか報われたような気持ちになりました。

そして、3年の時、関東大会の団体メンバーに選ばれました。鏑木先生、ありがとうございました。ようやくみんなと肩を並べて戦える、チームに貢献できると思いました。しかし、先鋒という大変重要な役割を任せてもらったのにも関わらず、役割を果たせず、一本負けという最悪な結果で、恩を仇で返すような形になってしまいました。本当に申し訳なくて、結局私はこのチームに何も貢献できていない、自分に腹が立って、自分が嫌になりました。 

大学ではチームに貢献したい

そう思い、大学の慶應柔道部に入部しました。結局、大学に入ってからも同期で1番弱いままであり、先輩にも後輩にも投げられまくる日々でした。自分の実力を他の部員と比較し、自分が当たりに行ったら迷惑ではないか、そう思いいつしか自分から乱取りをお願いすることはできなくなっていました。そんな中で、選手の投げ込みを受けるときは役に立てている実感が持てて好きでした。自分の柔道部に対する存在意義を、情けないことにその投げ込みに持たせてしまっていました。その結果、最後の年の部内戦もことごとく後輩に負け、試合に出ることは叶いませんでした。

 

 しかし、最後の最後に、早慶戦という柔道部に恩を返すチャンスが巡ってきました。

また、これはここまで22年間私を育て見守り、支えてくれた両親に対しても恩を返すチャンスです。最初は坊主に酷く反対していた母、なんだかんだいって受け入れてくれて、ここまで続けさせてくれました。父は、よくテレビで放送された柔道の試合を録画して、一緒に観てくれました。また、時折私の柔道についてアドバイスをくれます。「馬鹿の一つ覚えみたいに背負いばかり掛けるな。」本当にその通りです。

私は今まで、柔道の成績で両親を喜ばせたことがあまりありません。両親には、早慶戦という場で、「俺たちの息子は凄いんだぞ」と思ってもらいたいです。なので絶対に負けられません。

中学校から柔道を続けてきましたが、これが本当に最後です。劣等感を持ち続けてきた柔道人生でしたが、柔道を始めて、塾柔道部に入ってよかったと心の底から思っています。地球上に80億人もの人間がいる中で、たまたま慶應の柔道部に入った仲間たち、この出会いだけは他の道では絶対にありえませんでした。慶應に、柔道部に来てくれてありがとう。 

私はとにかく不器用で、自分に自信が全くなくて、試合の応援の時も自分の言葉に自信と責任を持てなくて「ファイト」としか言えず、本当に頼りにならなくて、人に頼ってばかりで、何の取り柄も無いのですが、それでも同期メンバーや後輩は慕ってくれて、とても支えてもらって、凄く感謝しています。

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澤田、「平山会」なんていうものを勝手に作り、勝手に私のことを崇めている?のは何故でしょうか。「平山せんぱ~い!」といつも慕ってくれているのは何故でしょうか。私は正直、澤田に何かを与えた記憶はありません。一体何故、そこまで私を尊敬してくれているのでしょうか。ずっと謎に思っていました。訳がわかりません。しかし、そんな澤田がいてくれて実は結構嬉しかったし、気分が落ち込んでいても明るくなることが出来ました。ありがとう。

南雲は中学校の時、横浜市で同じだったのでおそらく一方的でしたが知っていました。そんな南雲が同期になるとは思いもせず、塾高に入ったときはびっくりでした。とにかく寛容で、何をしても怒りません。でも、しっかりしているので頼りになる南雲です。7年間ありがとう。

大志は月曜日でも構わず道場に来てトレーニングをしていました。私が行ったときは大抵います。凄い努力家です。しかし、「雅士先輩!」と言って抱きついてくるのはまさに可愛い後輩の鑑です。いつもありがとう。

謙太は究極のムードメーカーです。塾高で最初初心者で入ってきて、やっていけるのか不安でしたが心配無用でした。謙太の人間性とユーモアに彼の周りには常に人が集まっています。いつも笑いを届けてくれてありがとう。

蓮太郎が私を見るときは大抵ニヤニヤしています。私の動きを真似するのが上手いです。また、蓮太郎は後輩と真摯に向き合っており、後輩から慕われています。そんな蓮太郎が日誌で私の背負いを褒めてくれたときは凄く嬉しかったです。ありがとう。

恭平はしっかり者です。とにかく頼りになり、塾高の頃は怒られたことも多いです。しかし、なんだかんだ慕ってくれていて有難いです。今後も恭平にしかできないポジションを貫いてください。

陸雄は頭が固い頑固者です。しかし、底には暖かさを秘めています。陸雄は聞き上手のうえにユーモアセンスもイイモノを持っていると私は思います。いつも楽しそうに話を聞いてくれてありがとう。

凱一は初心者として大学から入部して本当に大変だったと思います。そんな決断はなかなかできないので、尊敬しています。千代田区でも練習をしていると聞いたときは驚きました。資格勉強との両立は大変だと思いますが、応援しています。また、凱一は私がちょっとふざけるだけですぐに笑ってくれるので、凄く気持ちが良いです。その柔らかさに癒されました。ありがとう。

コリーは非常に心の優しい人間です。私もその優しさに甘えた事が何回もあります。また、コリーはお酒が大好きです。その単純なところが好きです。ずっとそのままでいてください。

彩ちゃんはノリがいいです。返しも上手いです。話していると楽しい、そんなマネージャーです。小ネタでもすかさず拾ってくれる彩ちゃんに感謝。でも、深い話も好き、まさにギャップ萌えです。

ふーちゃんもノリがいいです。でも、たまにグサッと刺さります。きっと部員のことをしっかりと見ているのでしょう。まさに頼れるうちのメンター員です。色んな場面でお世話になった気がします。ありがとう。

 

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入道は話しやすさの塊みたいな人間です。どうしたらそんなに話しやすい雰囲気づくりができるのか知りたいです。まさに天才だと思います。そんな入道は私だけでなく、みんなの支えになっています。

井口は素直なイイ奴です。しっかり者とユーモアの両方を兼ね備えており、場面によって使い分けることが可能です。また、ポジティブな言葉をかけるのも上手く、話していて救われたこともあります。ありがとう。

ひろのちゃんは後輩力がとにかく高いです。ノリの良さもピカイチ。また、気配りもできる。まさに向かうところ敵なしです。連絡の丁寧さを私も見習いたいです。

ともはストイックの塊のような人間です。太ももの筋肉がとにかくデカく、いつも見惚れてしまいます。また、歌が非常に上手く、道場に響くともの歌声は賛美歌のように聞こえてきます。

大雅はいいキャラを持っています。大雅の発言で笑いが起こります。また、非常に頑張り屋です。講道館の練習でも、がむしゃらに相手に立ち向かっていく姿はかっこいいです。

実里留はとにかく面白いです。とても気楽に話せるし、場を明るくするのが得意です。また、インスタ投稿などで積極的に手伝ってくれてありがとう。本当に助かりました。

 

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大誠、いつもお世話になっています。同部屋で迷惑を掛けたことも多いと思います。でも、私の相談にもよく乗ってくれて、帰ったときに部屋にいると安心感があって、大誠が同部屋で本当に良かったです。ありがとう。

楓はいつも笑顔で元気を与えてくれます。また、面白い話が尽きず、一緒に話していると楽しいです。寝顔が素敵で、素直なところも好きです。癒しをいつもありがとう。

あつきは柔道馬鹿です。常に柔道orトレーニングです。凄いです。そこは全部員が見習うべきところであると思います。しかし、それだけではないのがきっとあつきの良さなんだとも思います。

ムネも割と柔道馬鹿です。大抵柔道の話をしているかトレーニングをしています。プライベートについてはお互いに頑張ろうね。

勇人はとにかく優しいです。もっと自己中になってもいいのに。いつも俺のおふざけに付き合ってくれてありがとうね。勇人の代わりとして出場する早慶戦、死ぬ気で戦ってきます。

陸斗は頑張り屋です。大学に入って、本当に頑張っていると思います。また、陸斗にはなんだかカリスマ性を感じます。今後とも応援しています。

花ちゃん、この柔道部に入ってくれてありがとう。いつも笑顔で柔道部を駆け回ってくれて、柔道部全体が明るくなっているのを感じます。

ジュンとミン、2人が柔道部に入ってくれて有難いです。柔道に関して全くの初心者で、右も左もわからない中、一生懸命に練習している姿を見て感化されている部員は少なくないはずです。

 

メンター員

初回メンターの際に、靴をプレゼントしてくれたことは未だにビックリしています。メンター長のためにメンター員でプレゼントを考え、お金を出し合う。そんなメンター他にありますでしょうか。物凄く嬉しかったです。ありがとう。また、メンター会行きましょう。

 

同期

大学で4年間うちぱ組んでくれてありがとう。最後の早慶戦、髙とうちぱで出れることがとても嬉しいです。また、どんなときも変わらず寄り添ってくれて精神的な支えとなっていました。ありがとう。

颯太

厳しいこともズバッと言ってくれて、正直応えることもあったけど、なんだかんだ私のことを考えてくれていました。「本当の優しさとは何か」を教えてくれたことに感謝しています。颯太は同期だけど、めちゃくちゃ尊敬しています。

陸也

練習前、道場の2階に来るとき、ほぼ必ずと言っていいほど陸也と目が合います。また、ほぼ必ずと言っていいほど乱取りは一本目にお願いされます。また、私のテンションが低いときはほぼ必ずと言っていいほど、「平山テンション低くね?」と言ってきます。陸也は私のことを一番見透かしているのかもしれません。いつも「平山~」って言ってくれてありがとう。

あかり

4年間、同期に寄り添い続けてくれてありがとう。あかりには感謝してもしきれません。なぜそこまで、と思えるほどの「柔道部を支えたい」という強い信念をあかりは持っていました。間違いなく、あかりはこの学年に、この柔道部になくてはならない存在になっていました。柔道部のマネージャーに来てくれてありがとう。

吏輝

主将として、この柔道部のことを第一に沢山考えてくれてありがとう。ミーティングの際、いつも意見をなかなか出せず、申し訳なかったです。柔道部、体育会としてのあるべき姿というものを明確に持っているのは吏輝だと思います。常に重圧と責任感を感じているのも吏輝。主将とは、それだけ重い役回りのはずです。残りあと少し、宜しくお願いします。

 

早慶戦まで残すところあと4日です。

大学柔道が終わるなんて、大学に入ったときは全く考えもしませんでしたが、気づけば本当にあっという間です。こんなに時が過ぎるのって早かったでしょうか。柔道人生最後の試合、最後の早慶戦は人生で1番記憶に残るものになる気がしています。全てを出し尽くしてきます。

 

4年間、私の部員日誌にお付き合いいただきありがとうございました!

 

おわり