みなさまこんにちは、経済学部マネージャーの土屋文乃です。急に肌寒くなると、着る服に困りますね。アパレル店でアルバイトをしているのですが、急にパーカーやトレーナーが売れるようになりました。人の消費行動は案外単純で面白いなあと思いつつ、懸命に働く毎日を過ごしています。

さて、私たち現役部員は9月9日から19日まで、アメリカの西海岸へ遠征合宿に行ってまいりました。これはもう本当に充実した毎日で、帰国してから毎日、カメラロールを振り返っては戻りたい思いを募らせています。私たちが海外で存分に知見を広め、大きく成長して帰って来れたこと、これは先輩方の多大なるご支援があってこそです。心から感謝しています、本当にありがとうございました。そしてお忙しい中アメリカまで私たちを引率してくださった笹野監督にもお礼を申し上げたいです。

私は遠征を経て、自分の中で何かが変わった感覚を覚えました。どこをとっても日本よりもスケールの大きい環境に身を置いたことで、自分のいる世界が小さく感じると共に、もっと世界に羽ばたきたいという思いが強くなりました。それは、シリコンバレーにある最先端の環境を目にしたからなのか、グランドキャニオンで広大な自然を見たからなのか、サンノゼ大学の学生との交流を通じてなのか、何が理由かはわかりませんが、とにかく自分の人生のどこかで、生活の拠点を日本以外に置きたいと強く考えるようになりました。この10日間、英語での生活をしていく中で、なんだか英語でのコミュニケーションが楽しくなりました。そしてまた、英語は”勉強”ではなく、人とのコミュニケーションツールだという感覚が強くなったことで、拙い英語を話すことを恥じていた自分と決別することができた、これは大きな成長だったと思います。しかし、それと同時に英語を話していると本来の自分を出しきれないもどかしさのようなものを感じ、これは一体どの領域に達するまで続くのか、という大きな疑問も生じました。最近見たドラマの中に、喧嘩になると黙ってしまうフランス人男性に対し、アメリカ人女性がなぜ黙るのか、なぜ感情を表さないのか、と問いただすシーンがあります。フランス人男性の答えは、「君の言語(英語)で話しているから」。この答えは私の今の私に大きく響き、自分の複雑な感情を母国語以外で話せるようになるには高いハードルがあることを実感させられました。今回の遠征での、サンノゼ大学の学生との交流は非常に楽しかったですし、全てが新鮮で暖かく迎えてくれた彼らには感謝しかありません。ただその一方で、共通した母国語を持つ友人と等しいぐらいの間柄になれるのかどうか、と考えた時に、そこには高いハードルがあるという現実も肌で感じています。自分らしく振る舞いたい、自分らしく世界中の人々とコミュニケーションが取りたい、そんな思いを抱きつつも、不自由な言語の元でどうやったら私らしく振る舞えるのか。英語を上達させることはもちろんですが、何か他にもできることがあるのではないか、とぼんやりと考えながらここ最近の日々を送っています。柔道部にも、日本語を母国語としない部員が3名ほどいますが、きっと彼らも母国語を話しているときは、私たちが見えている以外の側面があるのだろうな、と思います。

とりとめのない部員日誌になってしまいましたが、国籍も生まれも関係なく、人々と関係を築くことができる人生を送りたい、そんな私の心の叫びをここに残させていただきました。

本日はこれにて失礼致します。