昨日、今日と、兵庫県であった全日本体重別団体で、僕たちの代は引退。結果として「全国8強になる」目標には届かなかった。我々は「全国8強にふさわしいチームではなかった」ということだ。

しかし、果たして本当に8強になりたかったのだろうか。この一年間、主将としてこの部を見て、この部がいったい何を指しているのか、実のところ僕には遂に分からなかった。8強になるだけの練習をしたとも、8強にふさわしいチームになる努力をしたとも到底思えないからだ。
「日本一になるためにはまず、日本一にふさわしいチームになりなさい」とは僕の高校時代、山下泰裕先生から頂いた言葉だ。ただ練習するだけでは足りない、目指すものへの真摯な気持ちを持つ、つまり生活全てを真面目に必死に送りなさい、という意味だ。それを言われた当時の僕らは、これだけ練習をしてあとは何をすればいいのだろうかとずいぶん考えたものだった。
きれいごとだと思われるかもしれないね。または、東海大相模みたいな学校と慶應とは違う、と思われるかもしれない。でも例えば8強になるためにはまず8強にふさわしいチームにならなければ、と僕は本気で考えてきた。結果、届かなかった、と思っている。

体育会柔道部として、これから何を大事にして、何を目指していくのか。

1,2,3年生のみんな、目標を果たせずに代替わりをする僕らを見て、今が、ちょっとだけ考えてみるいい機会かもしれない。