ご無沙汰してます。松永です。

先日東京都学生団体がありました。

結果はどうあれ、一緒に戦ってくれた後輩たちには感謝しかありません。本当にありがとう。

さて、我々はチームとして一つ大局を終えたわけですが、大局を制すために必要な要素とはなんでしょうか。個人的には五つあると感じています。

謙虚さ、堅実さ、根性、反骨心、ドラマ力。

謙虚さは努力を生みます。他人からの信頼もこれに由来する最も重要な要素の一つです。一定以上の自信を持ちながら謙虚さを忘れないことは万物の大局で通ずると思います。

堅実さは安心感を生みます。読んで字の如く、堅く実っているものを穿つのは難しいです。大局で実力を発揮できないことは大きな不安要素ですが、堅実にいけば何度でもチャンスは生まれます。倒れねえっつーのはバカ強えんです。

根性は原動力です。大局を制したいなら根性がものを言います。それを培うために不屈の精神を常日頃から養っておく必要があります。心が強えやつなのか?

反骨心は決心を生みます。退路を断つ覚悟をした時、人間は普段以上の力を出せるようになっていると思います。何かを変えることができるのは何かを捨てることができる者。

ドラマチックな人生を送っている者には相応の結末が待ち受けています。総じてドラマ力と僕は呼びます。俺って人生の視聴者は俺だけだ。だったら俺が続きを見たくなるような物語じゃないと意味がないだろう。

これらはメンタルの話。

自分がいくら強くなっても世は常に無常です。

そこで心得ておかなければならない「無常の常」。覚悟しておくべき心構えがたくさんあります。

泣きっ面に蜂はガチ

他人は所詮他人、最後は自分

自分の奉仕はすぐ忘れろ

過去の話はするな

人の噂も75日、恥を捨てろ

口を動かすより行動

窮地で人間の本質は現れる、良くも悪くも

常に大局を見ている奴が強い

生きていればなんとかなる

一生懸命やってダメでしたは無意味

これらを心得ておくことが何よりも大事なのだと思います。

そしてこれらを真に心に刻み込んだ時、相応の結末がきっと待っているはずです。

死ぬほど苦しくても、まだ立って息をしているし、些細な喜びも感じられる。ならまだ「自分」という物語は終わっていない。死んだ目をしてはならないと思います。

最後、繰り返しになりますが、

大きなショックを受けた後輩に伝えたいことがあります。

まず何より、本当に本当にありがとう。柔道人生最後の年の団体戦を貴方たちと戦えて本当に幸せでした。結果はどうあれ、僕は後輩たちを誇りに思いますし、一緒に戦えたことを一生の財産にします。

次に、たった数年先に生まれただけの僕ですが、人生は喪失の連続だということを伝えたいです。絶望するたびに立ち上がって自分を再構築することで最高のドラマが生まれるのだということを胸に刻んで欲しいです。

柔道の世界に生きる者として、敗北や怪我、モチベーションの喪失、羨望などいたるところに様々な絶望が転がっています。それに耐え忍んで淡々とタスクをこなすことが意味を持つのはずっと先かもしれませんが、僕は日常生活で早速その恩恵を感じつつあります。死んでないんだからまだ終わっていない、やるしかねえ精神は最強です。苦境に立った時に柔道で得た根性は役に立ちます。だから後輩たちも戦ったことを誇りに思って欲しいです。僕は本当に感謝しています。

竈門炭治郎のうたみたいですね。

日常に潜む絶望に負けずに、喪失するたびに自分を脱構築して新たな自分を作り上げ、気づいた時には最高のドラマが待っているのだと信じて僕は毎日を生きています。

結構ギリギリな僕ですが、このギリギリの毎日でも、当たり前を喪失して、ほんの少しの幸せに触れて幸せを感じて、立ち止まって景色の綺麗さに気づくのも悪くはないかもと思い始めてきています。

何が言いたいかというと、絶望が人を強くするということです。そしてその絶望を糧にするだけの反骨心を我々柔道人は持ち合わせている。僕たちは幸せになる資格を持ち合わせています。だから胸を張って日々の鍛錬を誇って欲しいと思います。僕も負けずに精進を続けたいと思います。

ですので引き続き、共に走り抜けてくれたらと思います。よろしくお願いします。