こんにちは。文学部4年、副務4年の宮下里佳子です。
マネージャー志望として、慶應義塾體育會柔道部の門戸を叩いた2017年の春でしたが、1ヶ月も経たないうちに気づけばプレイヤーに転向し、気づけば柔道中心のこの生活に終止符が打たれようとしています。
Q.なんで高校で柔道はじめたの?
よく聞かれます。
女の子で高校から柔道始める子なんて珍しいですよね。かっこよかったから。これに尽きると思います。
Q.何で大学でも柔道を続けようと思ったの?
こちらもよく聞かれます。
実を言いますと、これに対する明確な答えは自分でもよくわかっていませんでした。ただ漠然と柔道がしたいから柔道部に入ったんだなと思っていました。
ですが、今年の5月の部屋の掃除で発掘された高校3年時の手帳に、その答えがはっきりと記してありました。
高校1年で柔道を始め、2年間という短い期間ながら懸命に取り組みましたが、その集大成となる高校3年春の団体の引退試合直前で、私は鎖骨を骨折し出場を断念しました。
高校3年時の手帳には、怪我をして試合に出られなくなってしまった当時の葛藤が、気持ちの整理のために綴られていました。
そこには
「チームの目標であった引退試合に、怪我によって出られなかったというこの未練は、大学でも競技を続けることに繋がると思う」
と書かれていました。
高校3年の引退ののち、大学受験生を2回もやっているうちに当時のこの想いを忘れてしまっていたんだなと思いました。
お恥ずかしながら私は、高校2年間しか柔道をしておりませんでしたし、大きな大会に出場することを目標として練習していたわけではありませんでした。そんな私でもこれだけ悩んだということは、もっと辛い経験をされている方はもっと大変なんだなという当たり前のことを身をもって体験した想い出です。
そして、後悔や未練というものが、潜在的に及ぼす影響の大きさに改めて気付かされた経験でした。
11月14日、悔いの残らない試合になるように、そしてチームで勝利を挙げられるよう、精一杯頑張ります。
最後に、
柔道素人の私を快く受け入れ、柔道においても人間性においても私を育ててくださった先生、先輩方、同期、後輩のみんな、そしてお世話になった全ての皆様に、この場をお借りして感謝申し上げます。
柔道部に入り、皆さんと出会い多くのことを学ぶことができました。
本当にありがとうございました。
失礼します。