こんにちは。法学部4年の猪熊彩です。
生まれてから22年間で一番熱い夏にうんざりしています。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
私もテスト真っ只中です。卒業がかかっています。
現実逃避のために、先月京都に行った際のことを書きます。寺町通という通りをお散歩したのですが、この通りが激しく自分の感性を揺さぶってきたことを思い出しました。筆屋さん、豆屋さん、金物店、お茶屋さん、お香の店、お箸の店、おまめの店、京野菜が売っている八百屋さん。虚構ではなく、本物でした。観光客がほぼいなかったからでしょうか。
ケルゼンは絶対主義と独裁政治の結びつき、相対主義と民主主義の繋がりを指摘しましたが、大共感。
もっとも、相対主義に行き過ぎて、相対主義こそが正しいんだ、という絶対主義にいきついてしまうのは本末転倒ですが。何かに心酔している人を見ると、その人の信仰それ自体はもちろん害あるものではないのに、ある種の不安のようなものを感じるのは、そういうことでしょうか。自分の中の絶対主義は隠しておくのがいいかもしれません。
最近あるドラマで「結ばれるだけが運命じゃない」というセリフを聞いて、私の脳内に電光が走りました。そのドラマの何話目かのタイトルに、”或る午後のプルースト効果”というものがありました。ある匂いが嗅覚に入ってきて、その匂いに対して、プルースト効果で思い出した感情、出来事の名前をつけたら素敵だと思いませんか。自分の中だけで消化したいものもあると思いますが、それをあえて公開してしまうことによって芸術に昇華されることもあると思います。「昇華」という言葉を使ったのは、「芸術」という言葉とコロケーションの良さを個人的に感じているからです。感情を自分の中で消化することが公開することより低い次元にあることだなんて思っていません。(「昇華」の意味は「物事が一段階上の状態に高められること」なんですね。)
無邪気に笑っている人をうらやましく思う瞬間
土台がしっかりしていないと、一部が崩れただけで、すぐにガタガタになります。
何か強烈なきっかけがないと、その土台はなかなか元の状態に戻ってくれなくて、下手したら2週間くらいかかることもあります。赤裸々に語るのは恥ずかしいので、こうやって抽象化して、この日誌を読んでる方に共感してもらえることがあったら嬉しいなと思っています。自分しか見ない備忘録のメモ、日記だったらそんなことしなくてもいいのですが。
車での移動は人間関係を円滑にするための助けとなるかもしれません。車内の人と向かい合うことがないので、話しやすくなります。スティンザー効果。後は、音楽。車で音楽を流す人は多いと思います。ラジオでも。そこからいつもだったらない話題がでたりするかもしれません。また車内は(多くの場合は)自分の身内しかいないプライベート空間であることから、ちょっとカフェでは聞かれたくれたくない話もできる。
昨日、日光のみで一時間で目玉焼きが完成したというツイートを見ました。
汗拭きシートをこまめに使う、日傘をさす、できる限り屋内で過ごすなど、人間ができる限りの反抗をしながらこの猛暑と闘っていきましょう。