「絶対に慶應の柔道部に入りたい!」

 

高校2年生の頃、慶應杯に出場したときの感想です。

当時、進学先をどうするか悩んでいた私でしたが、慶應柔道部の学生さんたちは他大学の学生さんたちよりも、ひと際かっこよく見えました。

「私もこんな風になりたい…こんなかっこいい、大人な大学生になりたい…!」

そう思い、慶應を第一志望にすることを決意したのです。

そして運良く合格し、意気揚々と入部。「さあ、ここでかっこいい大学生になってやるぞ〜!」なんて思いながら。

しかし現実はそんなに甘くありませんでした。当たり前ですよね。高校と違って朝練あるし、練習きついし、大学の試合は高校の試合よりもレベルが全然高いし、勉強は大変だし、大きな怪我はするし、他にも家のこと、それに伴うお金のこと、また交友関係などでなんだか気持ちが滅入ってしまって…そして何より同期も含めた周りの学生たちがとても優秀で、自分は本当になんにもできない子供なのだということを思い知りました。正直、大学入ってからはほぼ毎日みじめな気持ちで暮らしていました。

 

「よし、辞めよう!もう全部全部おわりにしよう!」

そう思ったことも何度かあります。でも実際には、本当におわりになんてしませんでした。みじめではあったけれど、何だかんだで、部活に救われていたんだと思います。部活を通じた他人との出会い、出会いの中での気付きや学び、そうしたものすべてに。

 

これ以上書くと、まとまりがつかなくなりそうなのでこれくらいにしておきますね。(ただでさえまとまりなんてものは無いのですが…)

 

とにかく、今こうして最後の部員日誌を書く瞬間を迎えることが出来ているのを、本当に嬉しく思っています。

皆様、本当に本当にとてもお世話になりました。世話なんてしてね〜よ、と思う人もきっといるかもしれませんが。いえいえそんなことは無いんです。ありがとうございました。

 

 

最後の早慶戦、

感謝の気持ちを燃料に、私も闘います。