こんにちは。法学部4年の猪熊彩です。

3日前に梅雨入りが発表されたばっかりなのに、今日の空は快晴、最高気温33℃、晴天、いや猛暑。起きてリビングへと向かった瞬間、肌の奥まで刺してくるような紫外線が待ち構えていて、今日はお家にいたいな・・・と思ったのですが、4年生にもなって必修授業をサボるなんて卒業への意思が弱すぎる情けない今日の講義の内容が試験ででるかもしれないぞとなんとか早口で自分を律し、臨戦態勢で日吉へと向かいました。

読んでいてワクワクする文章とか、頭の回転が追いつかなくて来た道を引き返せざるを得ない文章達がこんなにも世の中にたくさん溢れているのに、金属とプラスチックの塊が手から引っ付いて離れなくて、手のひらサイズの四角い物体ごときに操られていている生活から抜け出したい最近です。惰性ってダサい!私が知っている限り 読んでいてワクワクする文章を書く人と言えば、村上龍さんです。先日、作品の一つ「コインロッカーベイビーズ」の舞台となった端島(軍艦島)に行って参りました。ゾクゾクしました。落涙。どうしようもなくロマンを感じるものってずっと憧れでいた方がいい場合もあると思います。某と云う五位の侍みたいに。でも端島は食べ物ではないし、上陸できなくなってしまうかもしれない島なので、行けるうちに行っておこうと思い念願、スリーダイヤの建物がいくつも佇む長崎港から端島行きの船に乗ったのです。

旅行の醍醐味とは何でしょうか。私はその一つに、自分の好き嫌い、心惹かれるものに改めて気づくことができることだと思います。自分を知ることができる機会。

好き:最近旅先で、羽をいっぱいに伸ばし悠々と空を舞う鷲や川をマイペースに泳ぐ鴨、長い首で獲物を狙う鷺、真っ白な体の白鳥達に目を奪われる自分がいて、意外と鳥が好きなことに気付きました。ハトやカラスは全然好きじゃない(ぎょろっとした目で、奇想天外な動きをする彼らは畏怖の対象です。)ので、単に普段あまり見る機会がない鳥類にテンションが上がっているだけかもしれませんが。

嫌い(苦手):例えば、ついついお財布の紐が緩みがちな旅行先ですらお金を出すことを渋る対象のものは嫌い、とまでもいかなくても、確実に心奪われる対象ではありませんよね。一人旅でない場合、同行者と好き、より嫌い、が一致していたほうが実は動きやすいと思います。食べ物、アクティビティ、交通手段、宿泊先まで何を求めるのか、いくらまでならだせるのか、どこまで計画するのか、など懸案事項だらけです。

 

私が知りたいのは、あなたがインスタ映えする法外な値段のスイーツを食べていることとかではなく、旅先で何に心を惹かれたのか、思わず立ち止まった風景はどんなものなのかなのに、そんなことを質問できる機会って意外とないんです。(あ、でも最近は、万全の方法ではないけれど、おすすめを聞くという手法でそれに似た機会を作ることができることに気付き、しばしば「みんなのおすすめ教えてください」とSNSで投げかけたりしています。ゆっくり話す機会があるマネージャーのみんなには直接聞いています。)

時が経つのは本当に早いもので、社会人の仲間入りまで一年を切ってしまいました。はて、自分は大学四年間で何か成長した部分があるだろうか、将来の自分が部員日誌を見返して情けないと思えることを願いながら今はただひたすら目の前の課題に打ち込んでいく所存です。