こんにちは、商学部3年の高です。
夏に向けた、無神経にも優しい春の風が心地いい午後10時です。相変わらず余裕のない日々に目が回りそうですが、淡々と流れる季節にならないよう気張っていきます。夜のブランコって何だか不思議な引力が働いている気がしていいですよね。
最近時間が足りないなあと思う機会が多々あります。
人間は18歳で人生の体感時間を折り返すと最近知り、震えました。
練習時間やアルバイトの時間、ゼミの勉強時間などを考えるとどう考えても一日24時間じゃ足りません。
四季という自然の魔法を楽しむには3か月では足りません。
これからの自分の人生について考え、方向性を定めるのに4年ではやはり足りないのです。
どうしたら時間を増やすことができるか、最初に考え付くのはやはり「精神と時の部屋」(ドラゴンボールより)の存在でしょう。しかし夢想家の僕からしてもあまりに現実的ではないので却下、そもそも時間自体を増やす行為はクロノスへの挑戦になってしまうのであきらめて、体感時間を増やすことにしたいと思います。
そうなると一番簡単なのは寝ないことですね。ありがたいことに僕はショートスリーパーの才能を持っているようで、周りの人に比べて短い睡眠時間で1日活動することができます。3時間寝れば1日は持ちますし、6時間も寝ようものならすこぶる調子がよくなります。ですがやはり睡眠時間を削りすぎると調子が悪くなることもありますし、日中に活動限界が訪れることもあるのであまり良い方法とは言えない気がします。
次に、「時間短縮」という行為は体感時間というか時間自体を増やすことができる方法だなと考えました。要は極限まで効率を求めたらいいわけです。しかしこれがなかなか難しい。性格にもよると思いますが、僕はせっかちなほうではない(と思っている)ので急ごう急ごうと考えることがストレスに繋がることがあります。さすがに家系ラーメンに並んでいるときは喋ってないで早く食べてよと思いますが、基本別に急ぐ必要はないと思っています。その一方で効率性は求めたいところがあり、仕事をしていてももっと早くていい方法あるのになと思うことがあります。めんどくさい性格ですね、全く困ったものです。
時間短縮を求める中で、作業等ただただ体を動かすことに関しては効率を極限まで求めることが可能ですが、そこに「考える」というプロセスが加わるだけで効率化は難しいものになると考えています。
話は少しずれますが「センス」について少し語らせてください。
僕は基本的に「センス」など存在しないと考えています。しかしあくまで基本的に、です。
エジソンの言葉をオマージュするのであれば、「人間のパフォーマンスは99%の経験と1%のセンスからなる」と個人的に定義しています。
はじめて行ったゲームやスポーツなどの競技で、友達から「センスある」「天才」と言われたことがありますが、僕からすると全くもってセンスでもなんでもありません。はじめてなのにできるのは、あくまで今までの経験に基づいて体を動かしているからです。柔道で自分の体の動かし方を知り、その競技をテレビなど何らかの媒体で目にしたことがあり、どうやって体を動かしているんだろうと頭の中でシュミレーションした経験があるからできるだけなのです。僕は基本的にすべてのパフォーマンスが経験で説明できると思っていますし、だからこそ経験というプロセスの積み重ねである練習が最も強くなるための近道であると信じています。
しかしどうしても経験量だけでは説明がつかないような、特異的に秀でた能力を発揮する人が極稀に存在します。これがいわゆるセンスでしょう。凡人が経験を積み重ねなければいけない中センスという才能を持った人はそのプロセスを飛ばすことができるのです。これはとんでもない時間短縮です。
「考える」というプロセスに関しても極稀にやはり「センス」を持った天才がいるはずです。アルバート・アインシュタインはそれまでの物理学を根底から覆した「相対性理論」を唱えたことで有名ですがその内容はあまりにも常識破りでした。いわば究極の発想の転換を行ったわけです。しかしアインシュタインは学生時代から優秀だったわけではありません。少年時代から光について強い興味があり、大人になっても光についてずっと考え続けた結果相対性理論の着想を得たそうです。
「私は天才ではない。ただ、人より長く一つのことを考え続けただけだ。」
アルバート・アインシュタイン
この話を聞くと「発想力」に関してセンスなどないのではないかと考えてしまいます。アイザック・ニュートンが木からリンゴが落ちるのを見て万有引力の法則を思いついた逸話もあくまできっかけに過ぎないはずです。
発想力自体にセンスが存在しなかったとしても、発想力という能力は「考える」時間の短縮に大きな影響を及ぼし、短縮のみならずその時間を濃いものにしてくれるはずです。僕はその武器を手に入れたい。そのためにも「考える」「発想する」経験をこれからもとにかく積み重ねていこうと思います。
「恋に落ちることは愚かな行為だ、、、とは言い切れないが、重力にその責任はないだろう」
アルバート・アインシュタイン
天才はこんなジョークも言えるらしいです。まいった。
おわり。