出会いと別れの季節とは言うものの、新生活への準備による慌ただしさに感傷に浸る間もありません。ご無沙汰しております、松永です。

先日のWBC、皆さんはご覧になられましたでしょうか?

塾柔道部は野球部上がりの小林をはじめとし、野球ヲタの野上、南雲や、スポーツ好きの先輩方を筆頭に熱狂に包まれていました。(澤田が一番ヒリヒリしていました。)

また、銭湯のサウナでは見知らぬ人が声を上げ、互いに喜びを伝えている場面も見られ、改めてスポーツの魅力に気付かされることとなりました。

さて、今回はこのWBCを見て僕が何を考えたのかについて書きたいと思います。

それを語る上で絶対外せないのがやはり準決勝メキシコ戦の逆転劇と決勝アメリカ戦の大谷選手対トラウト選手です。

まず準決勝戦、メキシコ戦において日本は1点を追う9回裏という絶体絶命とも言える窮地に追い込まれました。しかし、ピンチに誘い込まれるように来るのがヒーロー、大谷選手でした。結果は初球チェンジアップを見事に捉え2塁へ進むことができたのですが、変化球を初球打ちをする気力はもちろん、窮地の初回打席に選ばれていることが偶然とは思えないほどに大谷選手は「主人公」でした。結果として後続のバッターが仕事を果たし、決勝に進むことができました。

そして決勝アメリカ戦では、逆に一点を追われる展開で最終回が始まりました。振るわないダルビッシュ選手に代わって最終回のピッチャーを務めるのは両刀のヒーローでした。

1点も許されない状況でなんとか2アウトまで追い込んだところで相手打者はトラウト選手。

単に世界トップの選手の対決には止まらず、同チームの主戦力が白黒付ける正真正銘の「最終回」を迎えました。フルカウントまでもつれ込む壮絶な読み合いも素人目に分かるほどのヤバさを演出しており、瞬きも許されない最終局面、とうとう外角のスライダーで世界最強のバッターを討ち取った大谷選手は間違いなく日本が誇る「侍」でした。

この世界を巻き込んだ熱狂の中、皆さんは何を思いましたか?

実は僕は大谷選手に激しく嫉妬しました。

今回の伝説を生んだ大谷選手は常人には理解できないナニカを持っているのは間違いないです。それは類稀なる才能であったり、想像を絶する努力、ピンチに吸い寄せられる運、そしてそこに至るまでのバックグラウンド。総じて僕は「ドラマ力」と名付けます。皆さんも心当たりはありませんか?ドラマを背負っている奴が強いのだと。活躍する人間は須くドラマを持っていると。

そこで僕は自問しました。じゃあ自身はあのレベルのドラマを背負った人間にはなれないのか。もちろんなれるものならなりたいです。しかし、なってやるという意気込みでは到底見えるはずのない景色を見ている人間の持つ底力を目の当たりにして僕は嫉妬するしかありませんでした。

そして同じスポーツ選手として、人間として憧れることしかできない自分に腹が立ちました。

ただ、少しでもそこに近づくために僕なりのドラマを育てていきたいと思います。僕にも大谷選手をはじめとする様々な偉人たちに負けないドラマがあります。それはまた今度書くことにしますが、まずは魅力的な人間になることを目指そうと思います。

活躍する人間はそのドラマ力で多くの人を魅了します。すぐに始まる新学期、新しい生活、そこでの目標は「惹かれる人間」にします。

直視できないほど大谷選手に嫉妬してしまったので今回はテンション低めで書かせていただきました。

是非これから一緒にドラマを作り上げていただければ幸いです。

今回はこれにて失礼いたします。