こんにちは。今年の交換留学生の三年生、オハスレイナです。今月もよろしくお願いします。
私は、去年の6月にあったジュニアオリンピックで肩を酷く脱臼しました。相手は、52kg級の一位で何回も代表選手として優勝している方でした。正直、柔道がただ楽しいからしてる私が彼女に勝つことは絶対無理でした。でも、彼女と最初の組み手を交わした瞬間すっごく嬉しくなり、大きく笑ってしまいました。私には変な癖があり、試合で強い相手と当たったら強ければ強いほど大きい笑顔が出てしまうのです。試合の動画を見直すと、今まで一番大きい笑顔が出ていました。監督にしょっちゅう怒られますが、無意識に笑ってしまうのです。
彼女が強かったのは試合の前から知っていました。正直自分の目標は彼女と当たるまで残ることでした。彼女は大学に行かず、週7練習をして柔道を仕事にしています。それに比べると、私はごく普通の大学生で柔道を趣味としてやっています。でも、彼女と組み手を交わして、嬉しくなり、どうしても勝ちたいと思ってしまいました。
試合中、彼女より先に技に入るのは絶対条件でした。彼女が先に入ったら絶対投げられるからです。でも、そのに焦りからすっごく悪いタイミングで両手背負い投げに入り、返されそうになりました。その瞬間は、スローモーションでした。まだ負けたく無い、もっと試合がしたいという思いにつられ無理やりポイントにならない様に体を回しました。で、変な受け身になったせいで肩が脱臼してしまいました。練習でよくあったことだし痛くなかったので、自分でパッと戻し試合を続けました。でも、組み手が遅くて綺麗に、彼女の得意技、大外刈りで一本負けしてしまいました。
試合上から下がった瞬間、すっごく肩が痛くなりました。アドレナリンが切れたのです。監督は私の脱臼に気づいてなくて次頑張れば銅メダルをとれるって言ったので、私は何にも言いませんでした。結局、銅メダルは取れました。で、ホテルに帰りアイシングし2日目の試合にも参加することにしました。試合開始の前に医療テーブルに行きテーピングしに行きました。その時に絶対試合に出ない方がいいと言われましたが、最後のジュニアオリンピックだったので出ることにしました。全試合負けました。
シアトルに戻ってすぐリハビリを始めました。六ヶ月間リハビリをしました。その間は、乱取りや試合に参加できませんでした。ちょうど選手として引退するつもりだったので、次は審判として活躍するかコーチをするか迷っていた時期でした。その時、大学の監督は私に初心者たちを任せてくれました。彼は、経験者たちに注目をしたくて私にもいい機会だと思うと言われました。六ヶ月間のリハビリの間大学で柔道を始めた約15人に柔道を教えました。試合とかも、選手じゃなくコーチとし参加しました。
始めて私が教えていた白帯が試合に勝った時とても嬉しかったです。でも、自分もまた試合に出たいと思ってしまいました。掃除の部長さんに言ったら、すっごく応援してくれました。「監督に僕が白帯たちに教えてあげるから、自分が試合に出たければ出たらいい」っと言ってくれました。日本の留学も勧められた。その代わり、私が部長さんになったらちゃんとみんなの役に立てるようになれっと言われました。
リハビリが終わり、乱取りにまた参加したら組み手だけで肩が脱臼してしまいました。専門家に言ったら、手術をしないとまた試合には出れないと言われました。この時点では、日本に来る一ヶ月間前を切っていました。すぐに手術してもらいましたが、復活まで6から9ヶ月っと言われました。せっかく日本に行くのに柔道がほとんどずっとできないと思ってしまいました。
でも、リハビリの調子が良く後一ヶ月で運動の復帰ができるようになりました。今までは、乱取りや軽く組み手をしていましたが、今月の全学に参加できるようになり、乱取りも火曜日から始めることのしました。皆さんが気を遣ってしてるのは分かっていますが、組み手だけでもう皆さんの強さがわかります。思わず笑ってしまいます。やっぱり日本での柔道は明らかにアメリカの格上です。
今日は、とっても筋肉痛で朝なかなか起きれなく授業にも遅刻してしまいました。軽くやってもらっているのに、ここまで筋肉痛になるとはショックです。やっぱり、一年間以上も乱取り押していない証拠だと思います。正直、全学に出れるのかどうかわかりません。肩に制限はもう無いですが、運動は後一ヶ月間我慢と今日言われました。皆さんが一生懸命練習してきた全学を打ち込みのみで出るのはとても失礼だと思うし、正直日本のレベルだと肩が危ないと思います。ですから、試合までリハビリをしっかりし練習の乱取り中は綺麗に受身する練習をします。怪我をしてまでは試合には勝ちたくありません。日本にいる時間が短いので、肩をまた脱臼し手術となったら日本に柔道をしにきた意味がなくなってしまいます。アメリカの大学の部活の役に立つためには日本でいる間にできるだけ吸収して、学んだことを持って帰ることです。もちろん試合に出たいし、前みたいに無理をして勝ちたい。女子たちのためにも、引き分けとか試合に勝って役にも立ちたいと思う。でも、先週ワシントン州立大学の卒業式があり私は柔道部の部長さんになった。ですから、怪我はもう絶対してはいけないと思う。だから、怪我しない範囲で慶應の役に立ち皆さんと共に頑張り強くなりたいと思います。
また長くなり申し訳ありません。読んでいただきありがとうございます。では、これで実践します。