平素よりお世話になっております。

薬学部2年の海部花です。

 

自宅の庭とトイレが改装されて、QOLが爆上がりしているこの頃です。

少しずつ暖かくなってきたこともあり、庭に出てパソコンをいじったりギターを弾いたり江ノ電や裏の家の林を眺めたり、心地よくて最高です。

 

 

さてさて、先週、人生で初めて双子の兄と二人旅をしました。

行き先は、「北の国から」の舞台、富良野!

冬の富良野を知らずして北の国からを語れなかろう、ということになり決定しました。

雪国でのレンタカーはまだ危険だと親からのNGということで…

バスツアーに申し込み、富良野・美瑛の雪景色を堪能することに。

 

これがものすごく壮観で、ただただ一面に真っ白なのです。広くて、白くて、広くて、白くて!

まさに筆舌に尽くし難い、壮大な景色に圧倒される時間が続きました。

富良野といえばラベンダー畑も有名で、夏には何度か旅行したことがありましたが、冬景色はもっと超二次元的に世界が広がっているような、全く違った街に映りました。

世界が丸ごと塗り替えられてしまったような、自分たちはどこからきたんだっけ?と思わずにはいられないような、それほどに美しい光景が広がっていました。

セブンスターの木や白ひげの滝などの名所を回る中、マイルドセブンの丘にはまさかのベンチプレスやダンベル(しかも可変式)の装備が!

一通り試してまわる兄に倣い私がバーベルスクワットをしていると、兄に本気で止められました。

余裕だったのにと私がふくれていると、兄は黙って実際に事故に遭ってしまった方の動画を見せてきました、そして結構怒られました。

少し反省しました。

 

…と色々ありつつも美景を胸いっぱいに溜め込んでツアーは終了し、美瑛駅で近くの居酒屋へ。

今思えば、家族で飲むことはよくありますが、兄とサシで飲むのは初めてでした。

野菜コロッケ、もろこし天、煮込み(!)ジンギスカン、ホッケの開き、名物ザンギ、モツ煮など、北海道らしいものをオーダーしましたが、どれも本当に美味しかったです。

コロッケのじゃがいもも、とうもろこしも、素材が格別に美味しいのがビシバシ伝わってきました。

日本酒を傍に静かに食べ続けている兄に、割と寡黙だよねと話しかけたら、今浸っているんだと、これまた少し制されました。なるほど美味しいねーと箸は進みます。

少しして暫くぶりに兄が発したのは、メニューを指さして、「チョコバナナパフェ、すんごく美味しそう」、と。

頼みました、チョコバナナパフェ!

完璧な締めでした。いやぁ、どれも美味しかったなー。

 

宿は富良野だったので、美瑛駅から電車移動。

ビールやら焼酎やらで心地よく私は爆睡し、兄が駅舎を撮影しては家族LINEに送ったりしてくれていました。感謝。

富良野駅では北海道のコンビニ、セイコーマートで夜食(豚丼!美味!)を買い込んで、兄はセイコーマートTシャツを買ったりして、そしてアイスを食べながら北の国からのロケ地を二つ寄り道して、宿まで歩きました。

とにかく鮮明なのはその寒さです。

-11度まで夜は冷え込み、マフラーや帽子からはみ出た顔の部位ごとに痛いくらいでした。これでも三月なのかと信じられないくらい、経験したことのない寒さでした。

このようにして、富良野の冬の美しさだけではなく、厳しさも、ひしひしと感じることになったのです。

 

翌日は朝から富良野駅周辺を散歩して、ここはあのシーンの場所だとかこれはネタバレだとか、そんなことを話していたらあっという間に時間が過ぎました。

帰路の旭川駅では兄は長年密かな夢だった蜂屋のラーメンをついに食べられて興奮しており、最後に空港ではとてもミルキーなアイスを食べられたりするなどして、旅行は美味しいものに包まれて幕を閉じました。

 

村上春樹がノルウェイの森という作品の中で旭川のことを「作り損ねた落とし穴」と表現していたのが妙に心に残っていた我々兄妹、北海道のど真ん中にぽっかりできた都市という意味では納得、しかしこんな素敵な落とし穴ならいくらだって落ちてくれようと思うような大満足な旅でした。

そして、次の二人旅の行き先も決定しております。

次編は「稚内、利尻、礼文をめぐる冒険」!

夏頃にでもまた兄と予定が合いますようにと、今から楽しみです。

 

 

p.s. 北海道といえば某I君と行った函館、いまだに日帰りだったとは到底思えないほどの濃い記憶です。

また行きたいですね!!

 

おわり