お世話になっております。商学部二年の大月楓です。

本日は人類の明暗が一年で最も色濃く映し出される日、クリスマス。その経済効果(日本国内)は2020東京五輪の当初予算に匹敵する約7000億円とも言われ、それを納得せざるを得ないような圧倒的な装飾と人混み。街全体がとても賑やかで楽しそうな雰囲気に包まれておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私はクリスマス経済とは疎遠を決め込み、今から同期の呉銅敏(ミン)とトレーニングをしに行きます。

さて、雲行きが怪しくなってまいりましたので話題を変えたいと思います。クリスマスを迎えると必ず頭をよぎる年の瀬。ついに一年が終わるといった達成感のような気分と、あっという間に年末を迎えてしまった焦燥感との間に板挟みになるなんともむず痒い時期に突入し、一年間を回顧しております。皆様の一年はいかがだったでしょうか。私の2024年は自分の人生にとってとても大きな分岐点だったとともにこれからさらに大きな分かれ道を迎える予兆のような、とても考えさせられることの多い一年であったと感じております。

まず、二月のWCTでの負傷から始まった選手引退。これがこの一年引きずり続けた話題で、柔道を失った今何をすればいいのか今も照準は定まっておらず、この一年間常に宙に浮いているような、何に対しても熱意があまり湧いてこないような感覚であった原因であったと思います。

次に大きな成長を実感できた海外遠征。選手として部に貢献できなくなり、それでも帰属意識を失わなかったのは、海外遠征に関わる仕事を一任していただき、それを通じて役に立っているという確かな実感があったからでした。自分の未熟さによりたくさんの先輩方、部員に迷惑をかけながらではありましたが、この任務を最後までやり抜いたという達成感は自分の大学生活においての宝になると確信しております。

最後にこの一年で最も大きかったのが、恩師の訃報でした。高校時代の監督とのあまりにも早すぎる、悲しい別れでした。その死を受け止めるのはとても辛く、今でもトレーニングをしていると、監督との辛く、ただとても楽しかった想い出が鮮明に脳裏に甦ります。訃報を聞いた際、始めは全く信じることができませんでしたが、徐々に現実であるとわかってきた時には、絶望とともに涙を堪えることができませんでした。この年末年始も当然会いに行く予定だった。そして、いつものように冗談を言われ、ネタにされ、笑われに行く予定だった。その思い出が更新されないものとなってしまった悲しみは何にも例えることができません。長い時間を要しましたが今は漸く気持ちがある程度前を向き、先生に与えていただいた大切な思い出とともに生きていきたいと強く思っています。

2024年を振り返ると、一年間という短い期間では到底消化しきれないような出来事があまりにも多く起きた年であったと思います。年を跨ぐと綺麗にリセットされればいいのにと何度も思いますが、人生そう甘くはないので来年も引きずりながら、どこかでまた気持ちを整え、自分のペースでまた頑張っていければと思います。

稚拙な文章を長々と書いてしまいましたが、ご精読ありがとうございました。

では、2024年も大変お世話になりました。皆様良いお年をお過ごしください。