こんばんわ、商学部のオッサンこと九津見です。
先日、早慶戦のプロモーション動画を作り、公開させていただきました。FaceBookの柔道部広報ページで公開してますので是非ご覧ください。現在8000回近く再生されているようで、驚いています。素人が作品を作り、ポチポチッとクリックしただけで何千人もの方に届くなんてとんでもない時代になったなぁと思います。わが子を送り出すような気分で少し気恥ずかしいですが。笑
動画作成は実は2回目で、1回目は昨年度卒業生の追いコン用のビデオでした。動画作成とは簡単に言うと、自分の好きな素材をいじったり並べたりして演出をつけて、BGMと合わせる作業なんですが、自分の性分に合っているようで結構楽しいです。前回は皆さんお馴染みのiMovieというMacのPCやiPhoneに標準で入っている動画編集ソフトを使って作成しましたが、良くも悪くも簡素なソフトで凝った編集があまりできないので今回はちょっとステップアップしてFinalCutProXという動画編集ソフトとMotion5という演出加工ソフト、そしてGIMPという画像編集ソフトを導入してみました。プロも使っているソフトとのことでかなり使いこなすのに時間がかかりましたがグーグル先生のご指導の下、なんとか完成までこぎつけました。当初30分かかっていた工程が、慣れてくると10分足らずでこなせるようになったりとなかなか遣り甲斐があって面白かったです。
当初は部活の広報ビデオということであたりさわりのない真面目な感じで作ろうかとも思ったのですが、動画の趣旨が集客なので、批判は覚悟でなるべく従来の、どちらかというと地味な柔道のイメージから逸脱した派手目の雰囲気に仕上げさせていただきました。一人でもこの動画を見て試合に足を運んでくれればと思います。
これだけで日誌を終えるのも寂しいので、実際どうやって動画を作っているのかを冒頭のペンマークの後ろで炎が燃えている3秒程度のシーンを用いて説明したいと思います。
まず、GIMPというソフトを使います。ネットから慶應のロゴを拾ってきます。それをペンマークの箇所だけ範囲を指定して大まかにくりぬきます。そして重なってる2本のペンを三つのパーツに分けます。このままだと輪郭が荒いので、縁をきれいに削り、塗りなおし、色を均一にするために塗りつぶして背景を透明にします。そしてパラメータの数値をああだこうだ設定してパーツをそれぞれ立体化します。ここまでが画像編集ソフトGIMPの仕事です。
次にこの三つのパーツに分かれたペンマークをMotion5というソフトで読み込みます。このソフトでは画像や文字に動きをつけたり、キラキラ光らせたり、光源を追加したり、アニメーションを1から作ったり色々なことができます。ペンマークを綺麗に並べ、少し光沢のある質感に調整します。ここに炎のエフェクトをつけます。炎の輪郭の色、中心の色、燃える範囲、方向、不規則さなど様々な数値を設定してユラユラと燃え上がる炎を作ります。これでMotion5の出番は終わりです。
最後にFinalCutProXというソフトを使います。このソフトは動画や画像を並べてトランジション(カットとカットに挿入する切り替え効果)を設定したり、BGMのミックスをして映像と合わせたりできるソフトです。このソフトに燃えるペンマークを読み込みます。いきなりぱっとペンマークが出現するのでは味気ないので昔のテレビをつけたときのようなザーッというトランジションを設定します。次にこれに合うようなBGMをつけていきます。実はこの冒頭の部分は最後に作ったのですが、本編のBGMはもう決まっており、使う映像素材も時間ピッタリに用意してあったのでここで新たに曲を選びます。そして、とある曲の冒頭を切り取り、少し再生速度を遅くして、1か所繰り返しを入れて十分にロゴが見えるように長さを調整します。さらに音に合わせてペンマークにフラッシュ効果を入れます。これで完成です。
頑張ったんだぞ!と自慢をしたいわけではありませんが、たった3秒にこれだけの作業工程があります(特に手間のかかった個所を紹介したというのもありますが笑)。僕も今までは何気なく他の部の動画やYoutubeの個人動画を見たりしていましたが動画編集はなかなか骨の折れる作業です。ただ、先ほども書いたようにこの手の作業というのはどんどん効率が上がっていくものなので次はもっと短期間で良いものを作れると思っています。
今は僕しか動画編集ができる者がいないので、引退するまでに弟子をとって毎年動画を作れるようにしたいものです。
ということで弟子、募集中です。恐らくセンスはそんなに必要ないです。が、MacBookProかそれ同等以上のスペックのパソコンを持っている者、そして何より凝り性な元気な若者を募集しています。
以上柔道部動画制作部門(そんなものはない)からでした。
おやすみなさいzzz