こんにちは。一年の土屋実里留です。金木犀の香りに包まれる季節となりましたね。金木犀の甘く爽やかな香りが心地よく、深呼吸するたびに金木犀の香りが鼻腔をくすぐり、しみじみとした気持ちになります。
私の見た目からは想像できないかもしれませんが花が好きです。皆さんは何の花がお好きでしょうか?私はクチベニスイセンという花が好きです。クチベニスイセンは白色の花びらを持ち、副弁には赤色の覆輪がある、まるで口紅を塗っているように見えるとても可愛らしいおしゃれな花です。ぜひ写真や実物を見ていただきたいです。
花が好きな私は中学の頃、華道部に所属しておりました。流派は小原流で、毎週コツコツと部活に参加し、慶應義塾ニューヨーク学院に入学するまで華道を嗜んでおりました。一生ついていきたいと思うような尊敬できる優しい先生や仲間思いで面白い同期や先輩に囲まれ、恵まれた環境の中、華道だけに華やかな中学生活を送らせていただきました。
私は華道部が大好きだったのですが、大雑把な性格ゆえ繊細に花を生けるということが難しく、私の性格が華道に向いていないという大きな問題を抱えていました。しかし、花は大好きで花を綺麗に見せたいという気持ちは強かったので、下手の横好きだと自負しながら自分なりに一生懸命丁寧に花を生けておりました。自分では丁寧にやっていたつもりでも先輩や先生の作品を見た後に自分の作品を見るとごちゃごちゃしていて美しくなかったです。今思うと、あの頃は精神年齢が幼く、その幼さが作品に出ていてあの時の自分を表していたのだと思います。
もうすぐ20歳になる今の私は、中学時代に比べ随分とお淑やかに慎ましく、何なら自分自身が花にでもなったのではないかと錯覚させるほどに可憐に成長いたしました。流石に冗談です。しかし、少なからずあの頃に比べ落ち着き、成長したと思います。今なら雑念を捨て集中して剣山と花と器と向き合い、あの頃より淑やかで慎ましく花を美しく生けることができるのではと思います。華道をもう一度習い、自分の今の心を作品で表し目で見て、あの頃と比較したいです。美しい花で自分の心の成長を表すことができるのは素敵なことだと思いませんか?
これからも身も心も花に負けないくらい素敵な大人になれるよう精進いたします。
徐々に寒さが増してくる時期です。くれぐれもご自愛ください。本日はこの辺りで失礼いたします。