お世話になっております。いまだにパリオリンピック柔道の興奮冷めやらない環境情報学部1年山中です。
パリオリンピック柔道、熱かったですね。準々決勝の「待て」騒動で困惑が残りながらもしっかりと銅メダルを獲得した永山選手、安定の強さで金メダルを獲得した角田選手をはじめ、日本人選手の戦いは私たちに興奮や感動を与えてくれました。今回は私の好きな選手である、90kg級で金メダルを獲得したラシャベカウリ選手について書こうと思います。ベカウリ選手は2000年生まれ、ジョージア代表の選手です。ベカウリ選手はカデのカテゴリーの時から活躍している選手で、2017年の世界カデでは日本代表の中橋大貴選手を破って優勝(73kg級)、そして90kg級に階級を上げた2018年の世界ジュニアでは全日本ジュニアチャンピオンの増山香輔選手、2位の村尾三四郎選手を立て続けに破って優勝し、勢いそのままに2019年の世界ジュニアも優勝しました。そして2021年東京オリンピックでは様々な強豪選手を破って金メダルに輝きました。その後なかなか国際大会で優勝ができず、同国からルカマイスラゼ選手という強力なライバルが台頭してきましたがなんとかパリオリンピックへの切符を掴み、決勝戦村尾三四郎選手との死闘の末オリンピック2連覇というジョージア選手初の偉業を達成しました。

ざっくりとベカウリ選手の柔道選手としての経歴を書きましたが、めちゃくちゃ凄いですね。フランスの英雄リネール選手のように、ベカウリ選手もジョージアの英雄と呼べると思います。そして、私のベカウリ選手の好きなポイントは、「力こそパワー」というような力強い柔道スタイルです。これはほぼ全階級のジョージア選手に言えることですが、私は柔道を観る側としてパワー系の柔道をする選手がとても好きなのです。その中でもベカウリ選手は、私の兄と同い年で、その世代のスター達を葬り去っていった選手として印象に残っている選手です。今回のパリオリンピックでそのベカウリ選手の恐怖を感じさせる鋭い眼光、力強い接近戦の数々を観戦することができて非常に嬉しかったです。

余談ですが、ジョージアの郷土料理であるシュクメルリ(松屋のメニューにたまに登場する)がとても美味しいので、皆様機会がありましたら舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか。