「…君はそろそろ日誌を更新しなくちゃいけない」と彼は言った。それはまさに、僕がずっと思っていたことであり、遠ざけていたことであった。ある時期、僕の中には確かに使命感かあるいはそのようなものがあったのだが、それが僕を机に向かわせるには至らなかった。それ以上でもそれ以下でもない。やれやれ、そう心の中で呟いて、僕は自宅のパソコン――Zキーがとても押しづらいーーに向かうことにした。

ご無沙汰しております。九津見先輩に続いて文体模写シリーズです。どうでもいいことを大仰に書くには村上春樹さんを真似るといいと聞きました。僕の稚拙な文章はともかく、村上さんには早くノーベル賞とってほしいですね。似非ハルキストの願いです。

 

閑話休題。

早いもので、今年ももう終わろうとしています。自分の柔道について振り返ってみると、まあ大きな怪我もなく良かった、といったところでしょうか。それぞれの試合の内容や結果については、それはもう思うところが沢山ありますが、別に面白くもないので省略させていただきます。

ただ一つ、尼崎の体重別団体や早慶戦に出場した際に強く感じた、上級生、特に4年生の存在の大きさ、頼もしさだけ少しあげておきたいと思います。

1年生とは便利な立ち位置でありまして、勝てば褒めていただけますし、負けても仕方がないと慰めていただくことがあります。団体戦に出場するとき、1年生という立場に甘えることだけはないようにとずっと考えていたつもりですが、結局、多くの勝ち星を挙げてくださる上級生に支えられ続けた一年でありました。そんなようなことを4年生に話してみたら「4年には4年の仕事がある」と、こうです。か、かっけえ…。言ってみてえ…。

こんなにも頼もしかった4年生は早慶戦をもって引退され、今は普段の練習も何となく寂しいです。試合の時だけでなく、日常的に支えられていたことを、ひしひしと感じています。4年生を、勝利をもって送り出すことができなかった無念や、あんな上級生になることができるのかという不安がありますが、そういった感情はひとつ残らずエネルギーに変え、強かに成長していけたらと思います。

来年は柔道のレベルアップはもちろんのこと、なんといいますか、人間の器というか、もっと大きな人物になりたいと考えています。ひとまず、年末年始で体の方が大きくなりすぎてしまわぬよう気を付けて参ります。

皆様、良いお年を。失礼いたします。