①押さえ込みの時間が短縮される
②相手の組んでいる手を両手で落としたら反則になる
③畳上の審判が3人から1人に減る代わりに畳の下2人がチェックすることになる
④指導2つで有効ということを廃止して試合終了時点で技のポイントが同じな場合、指導の数で勝敗を決する材料とする
⑤立ち技の時、相手の帯から下をつかんで攻撃する、またはブロックするすべての行為 は反則負けとする
などが国際柔道連盟で決められました。
そして、自分の中で一番衝撃を受けたのが、旗判定が廃止されるので GS(ゴールデンスコア)になったら技が決まるまで永遠に延長戦が続くことです。
この旗判定の廃止というのは、今後は絶対に持久力勝負になってくると思われます。自分自身今までGSは何度も経験してきましたが、本戦で決着が付かない為、最後はできるだけ判定で勝てるような攻め柔道をしてギリギリ勝つような試合をし、勝利に繋げていたのですが、今回の新ルールだとそのような判定柔道はできなくなります。そうなってくると判定で勝つ柔道をする人や技が切れない人など多くの人が苦しむと思います。だから確実に技と体力が必要になってくると思います。
よって今後の自分の課題としては、もしGSにもつれ込んだときにはあまり長い試合をしたくないので、必ず有効以上取れるような技をもっと磨いていき、相手が厄介な組手柔道をして長い試合をしなければならないときにも、粘り強く試合をして最終的には投げることができるような筋持久力と時間的持久力を鍛えたいと思いました。
その他のルールは割と自分にとって有利なことが多いと思っているので、これをうまく利用していけたらいいと思います。しかし、こんなにルールを変えてしまうと柔道も違う競技になってきているような気もしますが、上で決まってしまうことにどうこう個人で言っていても仕方がないので、迅速にルール対応して試合に導入されたときに困らないように日々精進していきたいです。
今回の新ルールは 2013年2月9、10日のグランドスラム・パリ大会から8月末に開幕する世界選手権まで実施され、 その期間中の大会での様子を見て、あらためてその後のルールが議論されることになるらしいです。まだまだ自分たちには遠い話ですが、あっという間に時期は来ると思うので、練習では早急に意識して取り組んでいきたいです。
最後になりましたが、現在の日本柔道は海外勢の適応力の速さに結果が下降気味ですが、新ルールをどれだけスピーディに対応できるかが今後の勝利の鍵となってくると思います。
慶應義塾体育会柔道部もまだ少し早いですが、この新ルールを頭に入れて対応できるようにこれからの練習を更に頑張っていきましょう。
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