皆さんこんにちは、留学最後の卒業旅行で姉の口車にまんまと乗ってしまい、ブロードウェイに散財しすぎてしまった環境3年の陶です。流石に3作品を一度に見るのは無謀すぎましたがお陰で僕のカラオケレパートリーも増えました、僕とカラオケに行きたい物好きの方は遠慮なくお申し付けください。

さて、9月に入り日本ではまだまだ残暑が続いているでしょうか、こちらは一足早く冬の面影を見せてきており一年前の生活と重ね合わせてノスタルジーに浸る日々が多くなりました。懐古的な趣味は持ち合わせていませんが、それでもこれほどまでに濃密な一年を過ごし帰国まで残り1週間を切るとこれまでの日々を振り返らないわけにはいきません。恥ずかしくて言えないあんなことやこんなことまで、とても波瀾万丈な一年を過ごすことができました。

 

一年前の今頃はまだこちらにきたばかりで、少しのワクワクとたくさんの不安に苛まれていたことを今でも事細かに思い出します。それもそのはず、ちょうどこの時期はようやく見つかったと思ったしシェアハウスのオーナーに包丁を振り回されてぼったくられるという、カナダ初の一大イベントを乗り切った直後でした。そりゃ不安にもなりますよね。その後いろんなご縁とちょっとの努力に恵まれて、ホームレスになることもなく、好きなスノーボードを突き詰めることができて、周りから羨ましがられるような会社で短期間でも働くことができて、たくさんの感謝とちょこっとの自信を感じる一年にすることができました。

なんとも感慨深いですね、もうバスタブのない風呂に悩まされることも、道端にいるホームレスに罵られることも、大好きな友達と夕陽を眺める午後8時を過ごすこともなくなると思うと、安心するような寂しいようななんとも言えない感覚に目頭が熱くなってしまいます。毎晩一杯目にビールをこぼすスペイン人や毎日スーツで決めてくるフランス人にも、酔うと毎回可愛い子を口説こうとするメキシコ人にも会えなくなります。これはなんとも寂しく聞こえてきますね、残り1週間もないですが最後までみんなと日々を作っていきたいです。

帰国後のことや将来について今ここで書き記すのは、少々気恥ずかしいですし寡黙で売り込んでる身としてブランディングに支障をきたすので深くまでは離さないでおきます。今鼻で笑った人は孫子の代まで覚えておきます、悪しからず。なので一言、件のブロードウェイに出てくる一言のセリフで私の胸いっぱいの気持ちを表現できればと思います。

 

Dear Evan Hansen, Today is going to be a good day and here’s why.

Because today, today at least, you’re you

And that’s enough

(Broadway, Dear Evan Hansenより)

 

この先、何度も人生の選択を迫られ、失敗も成功も数えきれないほど積み重ねるでしょう。それでも、決して自分が何者かを失わないような日々を過ごしていきたいと、強く思います。

では、また