こんばんは。法学部法律学科2年の小野です。最近は花粉が飛散し始め、私は一花粉症持ちとして本当に参っておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

長い自粛期間ver.2もそろそろ終わりが見え始め、ようやく稽古が再開できるのかと思うと大変喜ばしいですが、もう一段階気を引き締めないといけない気もします。来たるその日に向けて、着実に準備をしていこうと思います。

さて、本日はそんな自粛期間に起きたイベントを、私事ではありますが、3つほどご紹介させて頂こうと思います。

1つ目は「成人」です。遅ればせながら2021年1月26日をもって、私小野佑眞は20歳になることができました。前日の深夜には寮にいる先輩方や同期と夜飯を喰らい、「0時丁度」をもって「粛々と」杯を交わさせて頂きました。至極至福。ようやく大人の仲間入りをすることができました。大学を卒業するまではまだまだ両親にお世話になりまくりですが、少なくとも少年法は私を守ってくれないし、まだまだペーペーですので、法律(民法4条)では成年でも実態は異なるのが現状です。胸を張って社会に出られるように、残り2年間の学生生活を過ごしていこうと思います。

そして何よりも、ここまで辿り着くことができたのは偏に両親と妹をはじめ先生方・先輩方・同期・後輩たち・友人のおかげであると衷心より感じております。今こうして一柔道家として慶應義塾體育會柔道部の一員でいられるのは本当に素晴らしいことであり、塾柔道部は紛うことなく私の人生の一部です。そしてこれは私の人生を大きく変えてくれた存在であり…とまぁ、これまでの自分を振り返ってもみたいですがまたの機会にさせていただきます。とにかく、この御恩に報いることができるよう、報恩謝徳の気持ちで、謙虚に、一生懸命生きていきます。まだまだ至らぬ点が多く、ご迷惑をおかけしますが、今後ともどうぞよろしくお願いします。

 

2つ目は「岡崎先輩の退寮」です。前寮長兼一号室部屋長の岡崎朗生先輩が昨日、六徳舎からご退去されました。先程私は「胸を張って社会に出られるよう」と申しましたが、まさに今、先輩は社会に飛び出して行かれました。2年生時より入寮した私は1年間という短い期間ではありますが、先輩に本当にお世話になりました。なんといっても我々は「六徳舎5人時代」(詳しくは過去の私の日誌へ)の初代メンバーです。篠原先輩・蓜島先輩・中内先輩とともに、後にも先にも経験することのないであろう「ウルトラ長過ぎる自由時間」をひとつ屋根の下で過ごしました。FIFAをしたり、スマブラをしたり、時には議論をしたり、料理をしたり。

なにより、岡崎先輩の訳のわからない奇言をたくさん聞きました。気づけば自身も叫んでいました。目覚ましで起きれず、うるさいと二段ベッドの下で寝ている先輩のキックで何度起きたことか。そんな先輩がもういないと思うと少し心寂しいですが、あんまり懐かしむと日誌を読んでいる岡崎先輩が泣いてしまう気がするのでここらにさせて頂きます。

先輩は長く寮生活をしているからか元来私より遥かに大人に感じましたが、私も退寮のときには自立した大人でいられるよう精進して参ります。本当にありがとうございました。お疲れ様でした。

さて、あとに残るのは空きスペースではありますが、当該使用権につき同部屋の飯田・都倉と奪い合いが起こることが予想されます。ここは法学部の腕の見せ所、ねじ伏せてやります!(笑)(?)

 

3つ目は「蓜島先輩との合同トレーニング」です。通称「剛トレ」(合トレとかけてる)。過去全国優勝の選手とのパーソナルトレーニング、このインビテーションを受け取る事ができる者はそういません。ですが、先日私はこの「地獄」の招待状を受け取(ってしま)ったのです。最もきついとされる部位は脚トレで、体重100kgの蓜島先輩は自重2倍の200kgをバコバコあげまくるのでその厳しさは想像に易いです。私は前十字靭帯を切った膝弱男なので、(運良くこれを回避)、代わりに背中トレをお願いしました。

「よし、やるか」の一声でトレーニングが始まりました。そもそも前提として、トレーニング前の剛さんは雰囲気が一段と怖くなります。気合、入ってます。蓋を開けてみると、まず各種目のセット数が4セット。普段3セットで回している私にとってはもうキツい。そして、休憩が短い。1人が終わるとすぐに次。私はしっかりと90秒のレストを取るタイプの人間なので息は絶え絶え、腕はパンパン。結局1時間と少しで計7種目を完遂。最強の男のトレーニングは凄まじかったです。

何よりも凄いのは、このトレーニングが緻密に設計されているということです。休憩を短くし一気に力を解放する、両手ではなく片手ずつ動かす、やるとドンドンキツくなるなど、これらは全て実際の柔道の試合を想定したもので、単に筋肥大を狙うボディビルとは大きく異なります。しっかりと自らの競技を意識するトレーニング、さすがすぎる。いや当たり前だろ、と思う方がいるかも知れませんが、実際にこれを後輩に言語化して教え、更にはかなりの高重量を扱うあたり、尋常ではありません。剛さんは以前「目指すのではなく目指される人になる」と仰っていましたが、本当に上には上がいて、目指すべき目標だなと思ってしまいました。そのために、毎回のトレーニングで「ALL OUT」し、単にやるのではなく、「思考して」取り組むべきだと学べました。勿論、稽古が始まったら尚更です。

上記のように、私は最近専らトレーニング(2回/日)に時間を割いていますが、一番はやはり柔道への復帰、すなわち膝のリハビリです。鏑木先生に、「怪我の原因はウエイトトレーニングへの傾倒、つまり柔道に必要なタフな鍛錬(柔道そのものやランニング)を疎かにしたからではないか」とご教授いただいたので、常にこれを念頭において、ランニングやスクワットを続けております。回復は順調ですが、大切なのはやはり筋力の回復。医者の言いつけを守って、着実にしっかりと鍛錬していこうと思います。

 

長々と書いてしまいましたが、以上が私が経験して印象に残った自粛期間の出来事です。前記の「謙虚」「継続」を軸に、柔道もリハビリもトレーニングも20歳もお酒も、「ALL OUT」していこうと思います。皆様今後ともどうぞよろしくお願い致します。

それでは、おやすみなさい。