平素よりお世話になっております。法学部政治学科一年の木下魁人です。

皆様、とうとう試験の季節がやってきました。今回の期末試験は春の試験とは打って変わり、科目数が大幅に増えたうえに難易度も上がるというとても危機的な状況でございます。

取得単位数に問題はありませんが、再履修などは絶対に避けたいため、ここはなんとか踏ん張って単位をもぎ取りたいと思います。

しかし、もう期末試験とは…。なんと時の進みの早いことでしょうか。一年の春には学年末の期末試験の存在など全く気にもかけてなかったのに、気づけばその期末試験に苦しめられております。大学一年がもう終わる。その事実は私を動揺させ悲しみに暮れさせる一方で次のステップへ奮い立たせてくれます。どのような運命の定めがあろうと、常に前向きに道を切り開いていきたいと思います。

このあいだSNSで、ある小説の一節が話題になっておりました。その言葉にとても感銘を受けたためここに紹介したいと思います。三浦しをんによる「舟を編む」という小説からです。

たくさんの言葉を、可能な限り正確に集めることは、歪みの少ない鏡を手に入れることだ。歪みが少なければ少ないほど、そこに心を映して相手に差し出したとき、気持ちや考えが深くはっきりと伝わる

言葉を鏡と表現し、自らの考えを映す媒体と表現したこの一節。言葉の秘められた力をとても魅力的に表現しています。

同じ事柄を表現しようとしても、使う表現によって受け手には全く異なる印象が伝わります。

近年SNS上での誹謗中傷が世界的な問題になっていますが、とても通じるところがあるように感じます。

兎にも角にも、「舟を編む」の上記の一節は、遥か悠久の昔から受け継がれ進化と退化を繰り返してきた言葉の尊さに思いを馳せさせるものでした。

 

終わり